「運命の1着に出会える」古着の楽しさ

古着と聞いて「値段の安さ」を思い浮かべる人も多いだろう。実際、下北沢の街を歩いていると、1枚数百円の値段で販売を行っている古着屋も少なくない。

「一口に“古着屋”と言っても、求めているものによって、お店選びはだいぶ変わると思います。安いものが欲しい方もいると思うし、高いお金を払っても自分の気に入った物を着たいという方もいますよね。

それに、世の中には安くて良い商品もありますが、安いものには安い理由があるはず。iotグループの商品は、正直なところ安いとは言えないかもしれません。ただ、その分、質やデザインは圧倒的に良いと自信を持って言えます」

商品の値段、デザインの系統、店の雰囲気。自分の求めるこだわりを追求しながら店選びができることも古着屋の楽しいところだ。

さらに工藤さんは「先人たちの洗練されたデザインを身に纏えること、サイズや質感を含めて、自分にとって運命の1着を見つける楽しさがあると思います」と笑顔で話してくれた。

SDGsも追い風に。“激戦区”下北沢で愛され続ける古着屋のポリシー_7

しかし、古着に馴染みがない人の中には「敷居の高さを感じる」「試着をしたら買わないといけない雰囲気になるのではないか」とクローズドなイメージを抱く人もいることだろう。だが、工藤さんはそれを否定する。

「あんまり深く考えずに、好きなお洋服を気軽にきていただけたら良いなと思っています。iotグループに関しては、フランクな店員ばかりですし、一点ものだからこそ、本当にその服を気にいった人に買ってほしいと思っているので、無理な接客も全くないです。もちろん着たい服が分からない方には、どんな服がいいかというところから、お手伝いをさせていただきます」

最後に、この「RE:RE:garden」を含めたiotグループの各店舗が、古着屋激戦区の下北沢で愛され続ける理由について伺った。

「1つは商品の質の良さ。もう1つは、店員との距離感を含めた空間作りのエンタメ性の高さです。『RE:RE:garden』の『garden』には、店員との会話を含めた空間を、古着屋というエンターテインメントとして気軽に楽しんでほしいという想いを込めています。家の庭のように自由な空間を、お客様に楽しんでもらえるお店でありたいです」

「RE:RE:garden」が大切にしている空間作りには、内装へのこだわりはもちろん、接客を含めた古着選びを楽しめる空気感を作り出すことも含まれている。質の良い商品はもちろん、顧客目線での接客への信頼の点でも、他の古着屋にない買い手が安心できる隠れ家としての空間になりそうだ。

取材・文/すなくじら
撮影/小川遼