レベル上げ嫌いが転じてRTAプレイヤーへ
――RTAをはじめたきっかけは?
RTAに取り組み始めたのは就職後、26歳くらいのことです。とあるゲームのプレイ動画を見かけ、自分もゲームの配信をやってみたいと思ったことがきっかけでした。
昔から、とにかくサクサクとゲームを進めるのが好きだったんです。RPG(ロールプレイングゲーム)は敵をたくさん倒すことで自分のキャラも育っていくのですが、その作業に時間をかけたくなかったので、本来推奨されているレベルよりもずっと低い状態でゲームを進めることが何度もありました。
「レベルを上げない」「アイテムを取らない」「操作キャラクターを固定する」など、あえて行動を”制限する”遊び方がゲームにはあるのですが、取れる行動が限られてくるので突破が難しい局面も訪れるわけです。
その難所を試行錯誤を繰り返してなんとか攻略するのが、作品を違う側面から味わえるようで楽しいんですね。そういう自分に厳しい遊び方をしている延長として、RTAがありました。
――とくにSDヒーロー総決戦を選んだ理由は?
このゲームが好きだったというのが一番です。子どもの頃に友達とよく遊んでいて、非常に愛着があるゲームなんです。この作品はアニメや特撮の登場キャラクターを操作できるのですが、憧れのキャラクター達を実際に動かせるというのは、当時にしては斬新でした。
プレイ動画の配信を思い立った頃はRTA動画が豊富にアップロードされていて、自分もRTAに取り組んで動画にしようと思いました。そこで、せっかくなら一番好きなゲームでやろうと考えたんです。自分が配信することで、この作品の知名度がもっと上がって欲しいという思いもありました。なかなかマイナーな作品ですからね。