かまいたちとの不思議な縁
――番組のMCにかまいたちさんを起用したのは、なぜなのでしょうか?
2019年に特番を行った際、指原さんや、みちょぱさん、アンガールズの田中さんといった錚々たるメンバーと共に、かまいたちさんにご出演頂いたんですね。それは、大阪出身の僕が個人的に大阪時代から大好きだったかまいたちを入れたいと思って、依頼させていただいたからなんですけど。正直ONE PIECEが好きかどうかは知らず…。
その時に「実は僕らメディアでは全然言えてなかったですが、ONE PIECEむちゃくちゃ読んでて大好きなんです!」と喜んでくれました。「もしかしたら好きなんじゃないか…」と直感でオファーしたので、大当たりだったのが嬉しかったですね。
その時の縁で現在の番組が始まったのですが、いまやとてつもない程の売れっ子になって、テレビで見ない日は無いほどに超多忙なかまいたちさんがスケジュールをとってくれるのは本当にありがたいです。
――収録をしていて感じるかまいたちのすごさを教えてください。
ワンダースワンのゲームでガチ対決をした「グランドバトル王」は圧巻でした。
僕らの狙いとしては、「強い隠しキャラ」を山内さんに使っていただき、濱家さんが悪戦苦闘する展開を想定していたんですが。実際は、濱家さんがむちゃくちゃ練習してきてノーマルキャラで、隠しキャラを使う山内さんをボコボコにし始めた。
そこから「やばい! 3連敗して終わる!」と思った山内さんが、ゲーム機のコードを引っ張って、ノーゲームにした。そこから、ありとあらゆる手を使って「ズル」をする山内とそれにキレる濱家さんという展開を瞬時にストーリーを足してくれて。
本当、かまいたちの「新作漫才」を見ているようでした。ゲーム対決って、ある程度の台本は作るものの、細かいところまでは作れないんですね。
あの場で瞬時に、そういう判断ができて単に勝ち負けだけじゃない展開を作っていったのは天才だなと思いました。あんなの絶対に台本では書けないなって、おふたりのすごさを実感しましたね。
――今回収録に参加させていただいて「はじめます」の一言で、ふわっと収録が始まったのが印象的でした。
テレビの収録現場って「それでは収録まいります! 5秒前4、3、」って大声張り上げて、ピリッとさせてから始まるんですね。ADの頃から、それがあんま好きじゃなくて。緊迫感がある現場で「楽しいものができるんだろうか」とずっと思っていて、だからこの番組はふわっと始めているんですよね(笑)。1番は演者さんが楽しんでくれること、もう1つはスタッフが楽しんでくれればなと思っています。かまいたちのおふたりが本当に優しいですし、スタッフ全員との関係性が濃厚だからこそできるんだとは思いますけどね。