投稿者が主張するデータ全体の真正性は?

利用者にできるのは、不審なメールやSNSのリンクを開いたり、リンク先で個人情報を入力したりしないこと。また、セラピストのSNSアカウントも侵入されている可能性があるので、もしセラピストに連絡する際も、従来のSNSアカウント経由での連絡を控えることが必要となる。

情報の拡散についても、慎重さが求められる。女風事情に詳しいライターは「私は静観している」と話す。

声明文とは別の掲示板などで開示されてしまっていたサイトのページ
声明文とは別の掲示板などで開示されてしまっていたサイトのページ

SNSや掲示板に流出情報へのリンクが投稿されていても、それだけでデータの真偽や投稿者の立場を判断することはできない。利用者自身が流出情報とされるサイトを探してアクセスすることは、不審なサイトへ誘導される危険を伴うほか、他人のプライバシーを侵害する情報の閲覧や拡散にもつながりかねない。

女風店Aの本店からは、現時点で折り返しの連絡はない。一部のグループ店は不正アクセスと個人情報の流出を認めているものの、投稿者が主張するデータ全体の真正性や、実際の流出規模は確認されていない。

かつて女性向け風俗店を利用していた、情報セキュリティに詳しい30代女性にも意見を聞いた。

「元利用者として、個人情報の漏洩はもちろん不安です。ただ、それ以上に気になっているのは、攻撃者が発信した情報に世間が反応し、騒ぎが大きくなっていくことです。

被害の事実を正しく知ることは大切ですが、攻撃者の主張を無条件に信じたり、興味本位で拡散したりすることは、結果として攻撃者の思惑に加担する可能性があります。被害者への配慮と、攻撃者の宣伝に利用されない冷静さを、両立させてほしいと思っています」

運営側には、流出した情報の範囲や利用者への影響、必要な対応について、速やかで具体的な説明が求められる。利用者も公式情報を確認し、不審な連絡や情報の拡散に慎重に対応する必要がある。

文/河合桃子