「ドラマ好きとしては見過ごせない」VIVANTの評価に憤るドラマファン

先日、Xでは「VIVANTが『今日本で一番面白い地上波ドラマ』扱いされているの、いちドラマ好きとしては見過ごせない。違うので」という投稿が1.9万以上の「いいね」がつくほどバズり、話題になった。

言いたいことは分かる。展開は派手だが粗さが目立つし、「さすがにそれはないだろ」と思う場面も多い。それを「そういう世界観だから」で飲み込めと言われても、限度がある。もっと作り込まれたドラマはたくさんある。『VIVANT』が日本のドラマの最高峰のように扱われることに、ドラマファンが待ってくれと言いたくなる気持ちは理解できる。

実は生きていた新庄(左)(画像/『VIVANT』公式SNSより)
実は生きていた新庄(左)(画像/『VIVANT』公式SNSより)

少なくとも、筆者が目にする範囲では、ドラマ評論家やドラマライターたちが『VIVANT』を手放しで絶賛している様子は、あまり見かけない。

SNSには「なんでもありやん」「面白い面白くないじゃなくて稚拙」といった不満が並ぶ。中には、「クソつまらん」とまで言い放つ声もある。

こうした声を、ただの逆張りやアンチの発言と片づけることはできない。文句を言う人が、このドラマの楽しみ方を分かっていないわけではないだろう。

ただ、これだけ不満が出ても、視聴者を毎週集める力は圧倒的に強い。

第22話の平均世帯視聴率は18.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)、個人視聴率は12.1%。シーズン2は全話で世帯15%以上を維持し、第19話15.4%、第20話15.5%、第21話16.8%と、終盤に向けて数字を伸ばしている。

同じ週に放送された『相棒 season25』(テレビ朝日系)の初回は世帯11.0%、『俺たちの箱根駅伝』(日本テレビ系)第3話は8.0%、『LOST10』(TBS系)第2話は6.7%。放送枠や話数の違いはあっても、『VIVANT』の強さは際立っている。

そんななか、「最終話まで見るつもりではいるけど全然面白くない」という投稿もあった。この言葉が、『VIVANT』という作品の凄みをよく表している。

「続きが気になる」と「作品が面白い」は、同じではない。見続けているからといって、脚本に感心しているとは限らない。不満を抱えたままでも、ここまで広げた話をどう収めるのかは確認したくなる。次にどんな無茶な説明が飛び出すのかまで、気になってしまう。