年収1000万円は簡単じゃない…現場監督が語る“手に職”の現実

現場の仕事には、職人だけでなく、工事全体を取り仕切る現場監督という道もある。都内の総合建設会社に11年間勤務し、施工管理技士と二級建築士の資格を持つ勝田さん(仮名・31)は、「現場監督と職人では、収入も働き方も違います」と説明する。

「監督は会社員なので、年収1000万円を目指すならスーパーゼネコンでないと難しいかもしれません。資格を取れば給料は上がりますが、一般的な会社員と大きく変わらないと思います」

一人親方についても、「相当やり手でないと厳しい」という見方だ。

「職人は自分の時間を切り売りしているような面があります。会社員なら会社が負担するものも自分で払うので、単純に収入の金額だけでは比べられません」

現場監督のイメージ
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それでも、勝田さんが現場監督を選んだのは「手に職をつけたかったから」だ。

「現場には鉄筋屋、型枠屋、電気屋、設備屋など、いろいろな職人がいます。職種同士でもめたり、『あの職種がいるなら仕事をしない』となったりすることもあります。それを自分のコミュニケーション能力でまとめて、一つの建物を完成させるのが仕事です」

そうして完成させた建物は、街に残っていく。

「完成した建物が地図に残ることや、誰かの住まいになることは、やっぱりうれしいですね。民間の仕事では直接お礼を言われることもあって、それもやりがいです」

今回話を聞いた4人のうち、自身が年収1000万円を稼いでいると語った人はいなかった。ただ、未経験で業界に入り月50万円以上を稼いだ人もいれば、独立して収入を増やした人もいる。高収入への道は決して簡単ではないが、技術を身につけることが、働き方や将来の選択肢を広げる力になっていることも確かだ。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班