動画視聴を「意味のある時間」に

では、どうすれば有意義な時間になるのでしょうか。

世界のエリートが利用するのは、意外にも動画配信サービス。学びにつながるコンテンツをよく見ています。

特に、海外のドキュメンタリー番組は、知的好奇心を刺激してくれます。

私の例で恐縮ですが、最近見た著名人の半生を追った番組では、成功までの道のりだけでなく、失敗や葛藤がリアルに描かれており、表面的な部分では見えてこない苦労を知ったことがきっかけで、自分の仕事や人生を考えるうえでヒントになりました。

海外ドラマから得られるものも少なくありません。FBIやCIAといったアメリカの捜査機関だけでなく、モサド(イスラエルの諜報機関)を扱った作品や、中東情勢を背景にした物語や政治ドラマなど、日本では触れる機会の少ないテーマが数多くあります。

こういった作品からも、ニュースでは断片的にしか知り得ない地域の背景や、宗教・文化、国際情勢について関心を持つきっかけになります。私にとって動画配信サービスは、まさに「情報の宝庫」です。

興味を持ったテーマについては、視聴後に自分で調べることも大切です。例えば、「モサドとはどのような組織なのか」「なぜ世界的に高い評価を受けているのか」といった疑問を掘り下げていくと、点だった知識がつながり、立体的に理解できる感覚があり、おもしろいのです。

「気づけばSNSを2時間…」その夜の過ごし方、本当に休めている? 世界のエリートが意識する“意味のある時間”_3
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つまり、同じ「動画を見る」にしても、ただ流れてくるコンテンツを受け取るだけなのか、それとも、自分の興味関心に基づいて選び、そこから学ぶことを意識しているかによって、時間の質は大きく変わります。

自分の見たいコンテンツを選び、目的を持って時間を使う。私の場合で言えば、知的好奇心を満たしてくれるものや、世界の見方・感じ方を広げてくれるものを意識して選んでいます。

そして、自分のアンテナに引っかかったことは放置せず、すぐに調べて理解を深めていく。こうした時間の使い方を意識することで、「なんとなく過ぎていく時間」は減り、自分にとって意味のある時間へと変わっていきます。

文/赤平百合

『世界のエリートが17時になったらやっていること パフォーマンスと稼ぐ力が向上する26の夜習慣』(PHP研究所)
赤平百合
『世界のエリートが17時になったらやっていること パフォーマンスと稼ぐ力が向上する26の夜習慣』(PHP研究所)
2026年10月5日
1980円(税込)
240ページ
ISBN: 978-4569861920
世界で活躍するビジネスエリートは、仕事が終わったあと何をしているのか。本書では、18年間外資系企業で働き、28歳で日本法人代表に就任した著者が、アメリカ、ヨーロッパ、アジアで出会ったエリートたちの「アフター5」を紹介します。人と会って新たなチャンスを生む、家族との時間を大切にする、アートに触れて感性を磨く、大学院で学ぶ、運動や休息で心身を整える――。彼らに共通するのは、終業後をただの余暇ではなく、「人とのつながり」「学び」「心身」を育てる時間として大切にしていること。会社と自宅を往復するだけの毎日から抜け出し、仕事も人生も豊かにするための、新しい時間の使い方を提案する一冊です。

◎本書の内容

第1章 アメリカのエリートは、終業後に「人と会う」
第2章 ヨーロッパのエリートは、終業後に「生き方を考える」
第3章 アジアのエリートは、終業後に「自分を整える」
第4章 二流のビジネスパーソンは、終業後を「なんとなく過ごして」後悔する
第5章 グローバルエリートは、「夜の3要素」を欠かさない
終章 今日から始める、未来をつくる夜

◎本書のよみどころ

1.アメリカ・ヨーロッパ・アジア、「世界のエリートの夜」を疑似体験できる

アメリカでは人と会い、ヨーロッパでは生き方を考え、アジアでは自分を整える。国や文化によって異なるアフター5の実例を豊富に紹介。自分にも取り入れられる習慣が見つかります。

2.「17時以降」が、仕事の成果やキャリアにつながる理由がわかる

人脈を広げる、学び続ける、心身を整える。世界のエリートは終業後に「社会関係資本」「知的資本」「健康資本」という3つの資本を育てています。その蓄積が、転職や新しい仕事、人生の転機で大きな力になります。

3.「もっと頑張れ」ではなく、「自分の時間を取り戻そう」という本

本書が目指すのは、終業後まで仕事や自己研鑽に追われることではありません。家族と過ごす、運動する、人に会う、好きなことをする――自分にとって大切なことに時間を使う。その小さな積み重ねによって、会社や肩書に依存せず、自分の人生を自分でつくる力を育てていきます。

◎こんな人におすすめ

・仕事は頑張っているのに、「このままでいいのだろうか」と感じている人

目の前の仕事だけで毎日が終わり、将来のキャリアや人生に漠然とした不安を感じている人に。

・帰宅後、ついSNSや動画を見て一日を終えてしまう人

「何かしたい」と思いながら、貴重なアフター5をなんとなく過ごしてしまっている人に。

・仕事だけでなく、人生そのものをもっと充実させたい人

人とのつながり、学び、健康、家族、趣味などを大切にしながら、年齢を重ねても自分らしいキャリアと人生をつくり続けたい人に。終業後への投資は、人生が揺らいだときにも力になるというのが、本書の重要なメッセージです。
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