いじめられ、トイレにこもってネットを見る
高校に入っても居場所はなかった。周りの生徒が怖くて、机に突っ伏して何も見ないようにしていた。
前に出て数学の問題を解いていると笑い声が聞こえたり、自分をめがけて男子がゴミを投げてきたが、気のせいだと思っていたそうだ。
「いじめ防止アンケートで、クラスの誰かが『虎井さんがいじめにあっています』と書いたみたいで、先生が自宅に謝罪しに来ました。で、『ああ、やっぱりいじめられていたんだ』って(笑)。
学校には行きたくなかったけど、親が許してくれなくて。『電車に乗れない』って駄々こねたら、『じゃあ車で送って行くから』みたいな。苦しくって、もう耐えられなくなると保健室に行ったり、早退したりしていました」
ずっと保健室にいたら「授業の出席日数が足りなくて卒業できない可能性がある」と言われたが、クラスには戻る気がせず、よくトイレにこもった。ポケットWi-FiでiPod touchをネットにつなぎ、写真などを見て時間をつぶしたという。
そして、高校2年生のとき、ニコニコ動画などインターネット上で活躍する男性歌手を好きになった。
「『夢は叶えられなくても、近づくことはできるよ』という彼の言葉にすごく救われたんです。そのアーティストさんのイラストを描いてネット上にあげると、ほかのファンから反応をすごくもらえて。それがうれしくて、どんどんのめり込んでいったんです」

















