入所者から「タイミーさん? めずらしい名前ですね」

北海道の介護施設で働く看護師・桜井恭子さん(仮名、40代)は昨年の夏ごろからタイミーを通じ、道内の複数の介護施設で働いてきた。1日あたりの勤務は短時間だが、入所者の入浴介助、トイレへの誘導、食事の配膳、リハビリのサポートなど、仕事内容は多岐にわたる。

もともと看護師として病院で働いていたものの、持病のため退職していた桜井さん。「体調も良くなったし、仕事に戻りたい」と思ったときに、自宅近くで自分のペースで働ける仕事を探そうと登録したのが、スキマバイトアプリ「タイミー」だった。

いくつかの介護施設で働くようになり、長年の経験を生かして再び人のために働ける喜びを感じていた桜井さんだったが、そこにはスキマバイトならではの苦労もあった。

「人手不足だからスキマバイトを雇っている施設なので、業務で困ったことがあっても、近くにスタッフがいないこともざら。なかなか質問できないことも多かったんです。いくら自分に看護師としての資格・経験があっても、施設によってルールは違います。

施設のスタッフからは事前に『確認せずに自分の経験だけで進めないように』と言われていたので、スタッフが来たら質問しようと思って、15分待ちぼうけで入所者さんをお待たせする、といったことも1度や2度ではありませんでした」(桜井さん)

(写真/PhotoAC)
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さらに、スキマバイトを活用している施設では、日ごとに働く人が変わるだけに、こんなことも……。

「施設のスタッフからは『タイミーさん』と呼ばれるんです。毎日違う人が来るから、いちいち名前なんて覚えていられないのでしょうが、入所者さんの前でもそう呼ばれるので、タイミーのことを知らないお年寄りから『タイミーさんってめずらしい名前ですね』と言われることもありました」

そう話して、桜井さんは苦笑する。