「ママはタトゥーの入ってる私を見るのもイヤ」

――お母さんはこの本で書かれている、その他の小野さんの過去について知ってるんですか?

知らないです。

――え、じゃあ読んだらものすごくショックを受けるのでは……。

本を出すことはもちろん言ってないし、知ったとしてもたぶん読まないと思います。

ママは私の(メディアに出る)活動について否定はしないけど、「傷つくから絶対見ない」と言ってますしね。

そもそもタトゥーが入ってる私を見るのもイヤみたいで……。「実家に帰ってくるときは長袖を着てきなさい」と言われるし、チラッとタトゥーが見えたら「うわ……」みたいな顔をするくらいですから。この本を読んだら「育て方を間違えた」と余計に悲しむでしょう。

――現在の小野さんのお母さんへの思いはどんなものですか?

ちょっとずつママのことを好きになりたいとは思ってます。でも、それは現時点でママのことが好きじゃないということ。なぜ好きじゃないかと言ったら私のことを認めてくれないから。

結局、ママに認められたいのは小さい頃と同じなんですけど、あの頃のメッキばりばりの自分じゃなくて、ありのままの自分を認めてもらいたい。そのためには私自身もがんばらなくちゃいけませんが……。

「ママは外づらがすごくいいから、私みたいな存在が地元を歩いているのが苦痛なんだと思う」
「ママは外づらがすごくいいから、私みたいな存在が地元を歩いているのが苦痛なんだと思う」
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いつかママに「こんな本を出してたんだよ」とこの本を渡して、それをママが受け取って読んでくれたとき、私もママのことを好きになれるんじゃないかと思ってます。

――いつか渡せる日がくるといいですね。では一般読者の方にこの本を通して伝えたいことは?

親世代の方にはこの本に触れることで「子供に何か強要してないかな」と見直す機会になってくれればと思います。

それと、私の人生はカスだと自覚してるし、バカにされて当然だと思ってます。でも、悪いことをしてる人は、それがカッコイイと思ってやってる人がほとんど。

カッコ悪いことはカッコ悪い、そのカッコ悪さを認めることが更生への第一歩。

私はこの本を書くにあたって23年分の出来事を神にまとめた時、「私はこれからも、これを全部背負って生きていくのか……」と絶望に似た気持ちを覚えました。そんな自分の過去のカッコ悪さを前面に出したこの本を通して、そんなことを伝えられたらいいですね。

――後編では番組出演後のお話を伺います。

(後編に続く)

取材・文/武松佑季
撮影/河村正和