若者の恋愛は「平等な関係性」を求めている

──瀧川さんは、もともと『今日、好きになりました。』(『今日好き』)のファンだったそうですね。視聴者として、番組のどういうところに惹かれたんですか?

瀧川理香子(以下同) 高校生たちが、恋愛という経験を通して、初めての感情に触れていく瞬間があるところですかね。あるきっかけで、好きな人を見る目が変わったり、口にする言葉がそれまでより豊かになったりするんですよ。まるで視聴者である自分もその瞬間に立ち会っているような感覚になる。

かつて自分も感じたことのある感情を、画面の向こうにいる子たちも同じように感じているんだなと思えるところが、『今日好き』の魅力だと思います。

大学時代、自宅にテレビがなくABEMAの番組をよく見ていたという瀧川氏
大学時代、自宅にテレビがなくABEMAの番組をよく見ていたという瀧川氏
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──番組は今年で10年目を迎えました。この10年間で、若い世代の考え方や価値観に変化を感じる部分はありますか?

最近は「若者の恋愛離れが深刻化している」みたいなことも聞きますし、「傷つくリスクは高いけれど、うまくいくかは分からない」ことを頑張ろうとする価値観って、今はもう古いのかなと思ったり……。今の子たちには「自分の思いを簡単に他人に与えない」という感覚があるのかもしれません。

でも、恋愛への憧れがまったくないかと言われたら、絶対にそうではないと思うんです。お互いがちゃんと同じ感情でいられる平等な関係性を、すごく重視するようになったのかなと感じています。

だからこそ、その子が本当に好きになれるのはどういう人なのか、どういう人ならマッチするのかなど考えています。

──最近では“おひなさま”こと長浜広奈さんのように番組きっかけで、人気が出る方も多いかと思います。オーディションでは、どんなところを見ているんですか?

実際にひとりひとり会って、やり取りをしながら決めています。会話の中で、自然と空気が弾む子っているんですよね。こちらの質問に対するリアクションがよかったり、自分のことをどんどん言葉にしてくれたりする。

失敗した恋愛をかなり赤裸々に打ち明けてくれる子もいますし、中には「自分、めちゃくちゃモテるんです」みたいな武勇伝を披露してくれる子も……。

最近だと、「隣の席になった子とすぐ熱愛報道が出ちゃうんです」と言っていた子がいて。そういう独特な言葉の選び方ができる子は、やっぱり面白いなと思います。