市況予測との付き合い方

では最後に、一般の購入検討者は、こうした暴落論や不動産の予測情報とどう付き合えばいいのか聞いてみた。

「答えはシンプルです。そもそも予想することがナンセンスなんです。不動産価格の予想は、株と同じで誰にも分からないと思った方が良いです。不動産は『2030年に人口動態がこうなるから下がる』とか『金利がこうなるから下がる』などと因果関係っぽく語られると信じてしまいがちですが、そうしたマクロ的な予想がピンポイントで当たったのを私は見たことがありません。ミニバブル崩壊の時も、コロナ禍のリモートワークの時も、彼らの予想は当たりませんでした」

撮影/集英社オンライン
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だからこそ、外的な予測に振り回されるべきではないと西岡さんは強調する。

「誰にも分からない未来の価格を心配するのではなく、『万が一どこまで下がったら、自分の生活が破綻するのか』という最悪のラインだけを把握しておくことが最も重要です。例えば私の場合、スカイズが坪150万になろうが、一生住むつもりで買っていたので、下がっても精神的には耐えられます。逆に、2年後に買い替えが決まっているなど価格上昇を狙って短期転売を目論むような人は、価格下落の局面で残債割れ(売却額がローン残高を下回る)などの状況に陥り致命傷になってしまいます。

家を買うという行為に、過剰に『資産価値』という言葉を持ち込みすぎるのは考えものです。自分がきちんとローンを支払っていけて、なおかつその家が欲しいのであれば、暴落論などに惑わされず、シンプルに昔の感覚に戻って、ローン返済が年収の何パーセント以内に収まる、自分が無理なく買える物件を買うべきだと思います」

取材・文/集英社オンライン編集部