救急車で搬送された男子児童は「ジリジリとした熱風に包まれたようなかんじ」
音楽室で授業を受けていた5年2組の男子児童が保護者同席のもと、火災の状況を話してくれた。
「最初に警報機が鳴って、隣の準備室の扉の方から煙が入ってきました。煙が最初は白く、だんだんと黒へと変わっていきました。先生が大きな声で『窓を開けて』と指示を出し、みんなで窓を開けました」
準備室から廊下にかけて煙はすぐに立ち込めていったという。
「僕たちは音楽室に閉じ込められてしまって廊下から避難することができず、とりあえず洗面台を乗り越えてベランダに避難しました。先生から『下にしゃがむように』と指示があり、ハンカチで口を押さえて煙を吸わないようにしました。
ベランダは校庭側と裏路地側に分かれていて、裏路地側のベランダは日よけが大きく張り出していて安全なので、大半はそちらに避難しました。
当時音楽室にいたほとんどは裏路地側の窓の外に出ました。3人だけは校庭側のベランダに出てしまい、取り残されてしまいました。骨折をした子がいて、裏側の窓の外に避難して3階にすべり落ちてしまったらしいです」
証言してくれた男子児童を含めた児童たちは、約10分後に到着した消防隊員に救助されたという。男子児童は靴を履いておらず、靴下のつま先が黒ずんでいた。
「消防隊の人がベランダにハシゴをかけてくれて3階に避難させてくれました。それまでの間、真夏のようなジリジリとした熱風に包まれたような感じでした。紙の焦げたような臭いがして怖かった。
僕の服にもススがついてて、消防の人たちに『大丈夫?』と声をかけられました。僕は煙を少し吸ってしまっていたので救急車で病院に運ばれたけど、2時間程度で帰って来れました。靴やランドセル、裁縫セットはまだ教室の中にあって取りに行けていません」
男子児童の保護者(40代・女性)も取材にこう答えた。
「午前11時半ごろに学校から連絡用のアプリに火事発生と子供を迎えに来るよう通知が来ました。それより前にものすごい黒煙が上がっていたので、保護者の間では学校が燃えているのではと心配の声が広がっていました。
学校に到着すると、ウチの子が救急車で運ばれて行くところだったので、びっくりしました。それでも状況がつかめず、帰宅してニュースを見て火事の様子が分かりました。先生方もみなさん協力して子供を守ろうとして頑張ってくれたようです。先生方もきっとかなりの煙を吸っていると思いますので心配です。休校にするかどうかなど、今後どうするかはまだ全く聞かされていない状況です」
警視庁が出火の原因を調べている。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













