48カ国大会でゴール量産の予感 メッシ、エムバペ、ハーランドが好発進

初戦でいきなりハットトリックを達成したメッシ。

今回の得点王争いは「メッシの独壇場」と単純に言い切れるほど甘くない。フランス代表のキリアン・エムバペはセネガル戦で2得点。前回大会で得点王に輝いた爆発力は健在で、スピード、決定力、PKを含めた得点パターンの多さを考えれば、連続受賞の可能性は十分にある。

初戦でハットトリックを達成したリオネル・メッシ(写真/共同通信社)
初戦でハットトリックを達成したリオネル・メッシ(写真/共同通信社)
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ノルウェー代表のアーリング・ハーランドも、イラク戦でワールドカップ初出場とは思えない落ち着きを見せて2ゴール。大会前から「初の大舞台でどこまで量産できるか」が注目されていた怪物ストライカーは、初戦でその問いに早くも答えを出した。

今大会の得点王争いが例年以上に読みにくい理由は、大会形式の変化にもある。出場国は32から48へ拡大され、総試合数も大幅に増えた。強豪国が順当に勝ち上がれば、得点機会は過去大会より多くなる。一方で、グループステージでは戦力差のあるカードも生まれやすく、初戦から複数得点を記録する選手が続出している。従来なら6~8点前後で争われることの多かった得点王ラインが、今大会ではさらに上振れする可能性もある。

最有力候補を挙げるなら、まずはエムバペだ。年齢的にもピークにあり、フランスは優勝候補の一角。チームが長く勝ち残るほど出場試合数が増え、彼の得点チャンスも広がる。左サイドからの突破、中央でのフィニッシュ、カウンターでの独走、セットプレー後のこぼれ球への反応と、得点の入口が多い点も強みだ。相手がフランスを警戒して守備を固めても、一瞬で試合を壊せる個の力がある。

ハーランドは、純粋な「ゴールを奪う能力」では大会屈指だ。ノルウェーがどこまで勝ち進めるかは未知数だが、前線に彼がいるだけで試合の設計は明確になる。クロス、スルーパス、セットプレー、相手DFのミス。

どんな形でもペナルティーエリア内で一度ボールが入れば、得点に変える確率は極めて高い。グループIにはフランスもいるため、直接対決でエムバペとハーランドが同じピッチに立つ構図は、得点王争いのグループステージ最大の山場になり得る。

メッシは、年齢を考えれば大会を通じたフル稼働には慎重な見方も必要だ。それでも初戦のハットトリックが示したのは、彼がまだ「試合の文脈」を支配できる選手だという事実である。スプリントの回数では若いスターに及ばなくても、どこに立ち、いつ加速し、どの角度で打つべきかを誰よりも理解している。

アルゼンチンは総合力が高く、勝ち上がりが見込めるチーム。出場時間を管理しながら決定的な場面でゴールを重ねられれば、メッシが最後のワールドカップで得点王をさらう筋書きも十分に現実味を帯びる。

そのほかの候補では、イングランド代表のハリー・ケイン、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド、ブラジル代表の前線陣、スペインやドイツの新鋭アタッカーも外せない。得点王は単なる個人能力だけで決まらない。PKのキッカーを任されているか、チームが上位進出できるか、初戦から複数得点で波に乗れるか。こうした条件が重なった選手が一気に抜け出す。

では、日本代表から得点王を狙える選手はいるのか。