得点ランキングに日本代表から食い込む条件

現実的には、世界的ストライカーたちと同じペースで量産するのは簡単ではない。日本は初戦のオランダ戦を2-2で引き分け、中村敬斗と鎌田大地がゴールを挙げた。強豪相手に複数得点を奪えたことは大きな材料だが、得点王争いに絡むには、グループステージ残り2試合で一気に数字を伸ばす必要がある。

候補の筆頭は上田綺世だ。日本の中で最も「点を取る役割」に近いストライカーであり、ゴール前での動き出し、ヘディング、ワンタッチでのシュートに強みがある。日本がサイド攻撃やセットプレーから好機を増やせれば、上田が2試合連続、あるいは1試合複数得点を挙げる展開も考えられる。

上田綺世(写真/JMPA)
上田綺世(写真/JMPA)

中村敬斗も面白い存在だ。オランダ戦で得点したことで自信をつかんでおり、左サイドから中へ入って右足で狙う形は明確な武器になる。得点王という観点では、サイドの選手は中央のストライカーより不利に見えるが、今大会のように試合数が多く、相手が前に出てくる展開が増えれば、カウンターから追加点を奪うチャンスはある。

中村敬斗(写真/JMPA)
中村敬斗(写真/JMPA)

鎌田大地は、純粋な得点量産型ではないものの、重要な場面で顔を出せる選手だ。セカンドボールへの反応、遅れてペナルティーエリアに入る動き、セットプレーでのこぼれ球。日本が長く勝ち残るなら、鎌田のような2列目の選手が複数得点を積み上げる可能性もある。久保建英や堂安律も、得点だけでなくチャンスメークを担いながら、自らフィニッシュに絡める選手として注目される。

鎌田大地(写真中央)(写真/JMPA)
鎌田大地(写真中央)(写真/JMPA)
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結論として、得点王争いの本命はエムバペ、対抗にハーランドとメッシ。そこにケインや各国のエースが続く構図だろう。日本勢が割って入るには、まずグループ突破、そして特定の選手に得点が集中する展開が必要になる。大会の主役は、すでに初戦から名乗りを上げた。メッシの伝説が最後にもう一度頂点へ向かうのか。エムバペとハーランドの時代が本格的に始まるのか。北中米の夏は、ゴールの数だけ物語を濃くしていく。

取材・文/集英社オンライン編集部