「もうひっきりなしに電話はかかってきています」
6日に目撃情報が出て8日から市立小中学校全94校を休校にしていた宇都宮市。9日に成獣一頭を捕獲したものの、別の個体の出没の可能性も考慮して10日も措置を続けた。
しかし、以降は新たな目撃情報もなく、防犯カメラ映像の分析などから新たな脅威はないと判断し、11日に休校措置を解除した。
“クマ担当”の同市農林生産流通課に今回捕獲した成獣のことや、今後の方針などを聞いてみた。
「オスの成獣です。市で計測したわけではありませんが、報道などから体長1m20㎝~1m40㎝とのことです。麻酔銃を撃たれ捕獲された熊は、基本的には殺処分します。処分方法は猟友会に委託しているので詳細は公表していません」
「いくら猛獣でも殺処分は酷なのではないか」というクレームが、動物愛護団体などからあると聞いたことがあるが、実態はどうなのだろうか。
「めちゃくちゃきますよね。動物愛護団体を名乗られる方はいませんが、『人間が熊の居場所を壊してるからだろう』とか『人間がそうさせたんだろう』『殺さないでくれ。殺処分をやめてくれ』『本来いる場所に逃がせ』『別の山に逃がせ』とかもう様々なお声をいただきました。
苦情の電話だけではありませんが、もうひっきりなしに電話はかかってきています。『殺処分しないでくれ』という意見とは反対の声も一部ではあります」
殺処分をやめてくれというクレームには何と答えているのか。
「それはもう、『お答えしかねます』みたいなニュアンスでご回答するしかないですよね」
学校の休校は小中学校だけだったのか。
「市立の小中学校と目撃情報のあった宇都宮大学が休講措置を取っていました。高校に関しては県の方でやっていたので、目撃情報や地域性を鑑みて校長判断でやっているのではないでしょうか」
今回のように人がたくさん生活するエリアにクマが出没したことは、これまでにあったのだろうか。
「宇都宮市内でも郊外での目撃情報はありましたが、市街地での出没は調べられる記録の中にはないですね。原因も今はまだわかりません。
ただ、もとから予定されていたことですが、7月に市内で実地訓練を行おうと思っております。熊が出たことを想定して訓練をやるつもりでしたので、今回の実地の経験も訓練の中に盛り込んで課題を克服していきたいと思っております。
今回の最初の目撃情報は6日土曜日の午前中だったと思います。目撃情報が集中していたのは夜と明け方で、昼の時間帯には目撃情報がピタッと止まる状態でした。日中、人が動いてる時間帯はおとなしいという傾向が読み取れますね」













