「新しくガールズバーや飲食店が入居する予定なんて一切ありません」

さらにX氏が「内装工事が終わり5月30日にガールズバーがオープンする」と説明したJR宇都宮駅東口にあるYビルを訪ねたが、ビル関係者からは、意外な説明があった。

「新しくガールズバーや飲食店が入居する予定なんて一切ありません」

高校時代の安達慎哉容疑者(知人提供)
高校時代の安達慎哉容疑者(知人提供)
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その事情を聞こうと記者がX氏に電話をかけてみたが、X氏は電話を取らない状態が続いている。安達容疑者は逮捕前、アルバイト先の牧場のオーナーにもガールズバーに転職すると伝えていた。オーナーが事件前の容疑者の言動を語る。「彼は勤務態度はいたって真面目で急な欠勤などもありませんでした。ただ今年に入ってから『知人に誘われて、宇都宮でガールズバーを出すことになった』と言うんです。

5月に入ると、その運営に必要な資格の研修を東京で受けるからと、給料天引きの形で『8万円を貸してほしい』と頼まれました。3月にも同じく『東京への研修交通費』という理由で2万円を貸したばかりでした」(オーナー)

安達容疑者は果たしてガールズバーのオープン計画が実際に存在しない可能性を知っていたのか。オープンを前提にした“東京での資格の研修”とは何だったのか。そして、X氏が担当刑事の名刺の写真を撮影した目的は何なのか。

捜査関係者は「警察側としては、現時点でその人物(X氏)の存在を認知していなかった。事実関係を含め、慎重に調査する」と話した。

いっぽう警察は上川町の強盗殺人事件で、トクリュウグループが作った襲撃計画を4人の高校生に指示したとして逮捕した竹前海斗容疑者(28)への調べなどから、海斗容疑者に指示を出したとみられる40代の男を特定し強盗殺人容疑で逮捕状を取った。

「男は中国経由で東南アジアへ出国したようで、警察は所在の確認を急いでいる」(社会部記者)状況だ。

竹前容疑者は特殊詐欺に関わるグループの周辺にいるとみられる人物と交友があったとの証言があった(#13)。警視庁や栃木県警はこの交友関係を調べていた可能性がある。凶悪犯罪を各地で繰り返すトクリュウ。警察は一連の事件の真相を解明することができるだろうか。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班