コンビニで助けを求める声も傍聴席で流れ…

翌19日午前0時56分頃、被告人は旭川市内のコンビニでAさんのスマホを操作してコード決済アプリでタバコなど約4万2800円相当を購入。同様の手口で別のコンビニで約3万6000円分のタバコなどを購入。

さらに同市内の小学校の駐車場に車を止めると、Aさんにアスファルト上で土下座して謝罪させ、その模様を被告人の自身のスマホで撮影した。

この約15秒の動画は弁護人や裁判官、裁判員の卓上モニターにも映し出され「無断でストーリーの写真を。あと、なめた態度をとってすいませんでした」というAさんの弱々しい声が流れた。

Aさんが脱出を図り、店員に助けを求めたコンビニでの出来事の詳細も開示された。

19日午前3時6分、内田被告がトイレのために立ち寄ったコンビニで、Aさんはレジのカウンターに走って助けを求めた。しかし、警戒していた小西受刑囚に捕えられて店外に引きずり出され、暴行を受けた。

内田被告(本人SNSより)
内田被告(本人SNSより)

この際、店内と店外の防犯カメラがとらえた7分半の映像が、裁判員らのモニターに映し出された。傍聴席から聞き取れた音を以下に再現する。

(ピンポンというコンビニの入店音の後、約2分後に「ガン」という大きな物音に続いて)

Aさん「すいません。通報してください。すいません」

内田被告<やめれお前>

Aさん「すいません」

内田被告<お前が悪いんだって。早く立てって、やるぞ。お前が悪いんだべって。待てや>

内田被告<お前くるぞ、このまま。いいのか。お前だから行けって>

内田被告<早く行けや。店に迷惑じゃ、お前やめれって。ここで警察呼んでいいんだな。呼ぶからな。店に迷惑かけんなって。早く出てけって>

語気の強い内田被告の声と、今にも消え失せそうなか細いAさんの声がした。内田被告は表情を変えずに背筋を伸ばし、やや下を向いていた。

この一連のやりとりの後には法廷にはすすり泣く声も響いた。ピンク色の風呂敷から遺影を取り出し、膝の上に載せているAさんの親族とみられる女性の声だった。

旭川地裁(撮影/集英社オンライン)
旭川地裁(撮影/集英社オンライン)
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