「192」という数字に対してツッコミを入れる芸人たち
それでも粗品はきっと、若い世代だけでやることに意義を見出していたのであろう。それこそが「お笑い界が前に進む」ことだと。
さらに、審査も粗品ひとりでおこなった。当然、賛否は分かれる。
「粗品の好みじゃないか」「贔屓してる」「公平じゃない」……そんな批判が来るのは、織り込み済みだったに違いない。
お笑いがどこまでいっても主観的部分を排せない以上、完全に「公平」なジャッジはあり得ない。ならば、自分ひとりが担うことで、その世界観の「純度」を高めることを重視したのだろう。そのおかげでテンポも良かった。
面白いツッコミには「スター」が与えられ、マイナスポイントとなる「マイナ・スター」もあるのが特徴のひとつ。「ウケてないけど、本当に面白いことを言ったらスター」となるし、その逆に「ウケていても、それはベタすぎる」と判断すると「ノット・スター」に、スベってしまえば「マイナ・スター」になってしまう。
そして、「お笑い界が一歩前に進むかのような」秀逸なツッコミには「ゴールデン・スター」が与えられる。これが出ると「勝ち抜け」が決定される(勝ち抜け人数以上の人にゴールデン・スターが出ると、その中からスターの数で勝敗が決まる)という、ギャンブラーの粗品らしい一発逆転が可能なルールも加えられている。
もちろん、これまでも「ツッコミ」を競う企画は、たくさんあった。そんな中でこの番組で特異なのは、そのお題。ただの何の意味のない「色」や「数字」に対してツッコむのだ。
たとえば、「192」という3桁の数字。
これにまずワキが「NBAで見る日本人、やっぱ小さいなあと思って調べた時の腰抜かす身長か!」とツッコむ。
続いて檜原が「部屋の中でもジャギみたいな服を着て生活してるやつが、退去の時に原状回復で請求される傷の箇所か」、赤木が「ブラジルの高速道路では、これくらいのスピード当たり前さ、か!」と身長、速度などに見立ててツッコんでいく。
そして村田が「使ってへん方の口座の残高か!」とツッコみ、ゴールデン・スターを獲得するのだ。



















