遺族は「同じような苦しみを味わって欲しい」

海斗容疑者の背後にはこれという特定のグループの存在が浮かんでおらず、県警は海斗容疑者も渡辺容疑者と同じく闇バイトに応募して襲撃グループを作るよう指示されたとみている。富山さんの次男宅から盗まれた書類にある情報が、犯行計画を立てるために海斗容疑者に伝えられていなかったかも追及しているもようだ。

殺害された富山さん(写真/知人提供)
殺害された富山さん(写真/知人提供)

理不尽な犯罪の標的にされた富山さんの遺族は悲痛な思いを隠しきれない。22日、富山さんの夫は「報道の方へ」と題するコメントを出した。そこには、

〈5月14日、妻が殺され息子たちも重傷を負いました。また、家族を守ろうとした愛犬も殺されました。
その後、犯人たちが次々と逮捕されていますが、事件以来、私ども家族の生活は一変しました。
穏やかに過ごしていた私ども家族は、今、どん底にいます。
犯人たちは、身勝手な理由で、何の落ち度のない妻や愛犬を惨殺しました。
そして、息子たちに大けがを負わせました。
私たちは、犯人たちのことを許すことは絶対にありません。
同じような苦しみを味わって欲しいと思います。〉

と犯行グループへの強い怒りがつづられ、遺族や近所への取材を控えるよう求めている。

襲撃に絡んだ逮捕者のうち、海斗、美結両容疑者は容疑を否認しているが、4人の高校生の供述では、家に侵入し殺害をしていたさなかに海斗容疑者夫婦は通信アプリで襲撃犯と通話しリアルタイムで指示を送っていた疑いも出ている。

だが、そうして犯行を仕切ったつもりでも即席チームの行動はバラバラで、これが早期の実行犯の摘発につながった。

「事件直後に現場近くを相模原市に住む少年Aが歩いているのを見つけた県警は強盗殺人容疑で逮捕し、Aが一味に引き込まれたと話した元同級生で相模原在住の少年Bの存在がわかりました。

Bを翌15日逮捕した県警は、Bとつながっていた、残る少年C、Dと、指示を与えた海斗、美結容疑者を次々逮捕したのです」(社会部記者)

16歳少年が逮捕された瞬間(写真/地元住民提供)
16歳少年が逮捕された瞬間(写真/地元住民提供)