糖は私たちにとって「ガソリン」みたいなもの

アルツハイマー病と糖尿病は、インスリンという共通の要因が接点となって深く関係しているとおわかりいただけたでしょうか。

このインスリンを作り出すのが膵臓です。膵臓の「疲れ」がインスリンの作用不全を引き起こし、やがて脳の健康にも影響を及ぼします。

この膵臓に大きな悪影響を与えてしまうのが、私たちの食生活、とくに糖の過剰摂取なのです。

写真はイメージです(写真/Shutterstock)
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次は、そのメカニズムを具体的に見ていきましょう。

インスリンは膵臓に存在している「ベータ細胞」という特別な細胞によって作られ、血液の中に放出されます。

ベータ細胞は食事の量に応じた量のインスリンを分泌します。より正確に言えば、食事に含まれる「糖」の量に応じてインスリンが分泌されます。

食べ物の三大栄養素は、タンパク質、脂質、そして糖です。この三つの栄養素は、私たちの体を作り、体を動かすエネルギーの源となります。

タンパク質は主に体の「部品」となり、脂質もまた細胞膜などの「部品」を構成します。

その上で、タンパク質も脂質も、体を動かすエネルギー源、つまり「燃料」として使うこともできます。

写真はイメージです(写真/Shutterstock)
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なかでも、エネルギー源として最も効率が良いのが糖です。

燃料には木炭や石炭、灯油などがありますが、いちばん効率が良いのはガソリンですよね。ちょっと乱暴なたとえですが、タンパク質や脂質を石炭や灯油だとするなら、糖はまさにガソリンです。

ガソリンがないと自動車が動かないように、糖がないと体もしっかりと動きません。これが、糖質制限をおすすめしない理由でもあります。

文/下村健寿

『糖毒脳 いつまでも「冴えた頭」でいるために知っておきたいこと』(ダイヤモンド社)
下村健寿
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2026/4/15
1,650円(税込)
256ページ
ISBN: 978-4478121757
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