「アマチュアから体を大きくするための努力はするべき」
現代野球はセイバーメトリクスでもわかるように、これら数多の指標がパフォーマンスに直結すると言われているだけに、「数字だけで物事は判断できない」と軽視できない。松田はこれらを鑑みたうえで「フィジカルが足りなかった」と繰り返すのである。
「強さもそうなんですけど、向こうの選手は動きそのものがスピーディというか、アスリート系の選手が増えましたよね。前ならバリバリの長距離砲だけど脚が遅いとか、どこかしら欠点があったというか。
でも、今回はベネズエラなら(ロナルド)アクーニャ選手とか、強い打球を遠くまで飛ばせるし脚も速い。全体の動きがしなやかでした。だから日本人バッターも、パレンシア選手みたいなピッチャーのボールもカンカン打てるようにならないと、これから世界との差がどんどん広がってしまうんじゃないかと思います」
松田はフィジカルの再構築について未来を見据える。「アマチュアから体を大きくするための努力はするべき」と言うのだ。
アマチュアであれば、まずは可能な範囲で食事から見直す。骨格や筋肉の質、栄養素の吸収率や疲労回復など、自分の肉体やパフォーマンスにどのような影響をもたらすのか?
そこから食事のメニューや1日あたりの回数を洗い直し実践する。そこからウエートトレーニングなどに取り組み、強靭な体を作り上げていく。
「フィジカルを強くすると言っても、すぐにそうなるわけじゃないんで。『ウエートをガンガンやれば体はデカくなる』とか近道をせずにね。『こういう取り組みをしたら怪我をしにくくなる』とか、ちゃんとした目的意識を持って体を作っていくことが大事になってくるんじゃないかなって思いますね」
自分の体形や体質がうり二つの他人など存在しない。そのため、「大谷がたんぱく質を多く摂り、1日5~6回に分けて食事をする」からといって、同じように実践したところで大谷にはなれない。
それでも松田は、先人の行動と叡智は率先して学ぶべきだと促す。
「大谷選手が東京ドームの天井に当てるとかすごい打球を飛ばしたり、実績を残したりしているからこそ、他の選手も『どういうことをしているんだろう?』と興味を持つし、高いモチベーションを持って日々を取り組めると思うんですね。鈴木誠也選手や吉田正尚選手の活躍もそうですし、彼らを見ているからこそ、たくさんの日本人選手の目がメジャーへ向いていくわけじゃないですか」













