「今回は電話口の声が男性だったんで、これは獲ったなって」
大石 あの孤独感はすごいですよね。
蓮見 そう、だから大石さん、墓地にいたなら教えてほしかったです。一緒に待てばよかったじゃないですか(笑)。
とはいえ、結果がどっちに転んでも発表直後にダウのメンバーとYouTubeで生配信しようってことで準備はしてたんです。そうこうしてたら電話が鳴りまして。過去2回の電話が女性からだったんですけど、今回は電話口の声が男性だったんで、これは獲ったなって。
大石 第一声で確信したんですね。
蓮見 けど、その流れでいざ生配信を始めてみると、あんまり喋ることがなくてびっくりして。たぶん、心のどっかで落ちると思ってたんでしょうね。落ちたときのための言葉を無意識に準備してたっていうか。
だから受賞後の心境としては、とにかくすげぇホッとしたっていうのがありつつ、僕、今年で29歳になるんですけど、どうにか二十代のうちに獲りたいと思ってたんで、ギリギリ間に合ってほんとによかったです。
――蓮見さんはこれまでも「岸田戯曲賞が欲しい」ということを方々で公言されてきましたよね。そもそもなぜそこまで強いこだわりをお持ちだったんでしょうか。
大石 それ、気になります。権威に執着があるとか、そういうことではないですよね。
蓮見 ないです、ないです。演劇って今、全然流行ってないじゃないですか。そもそも「岸田戯曲賞って何?」っていう人もいっぱいいる。
だけどやっぱ、自分がやってるジャンルは盛り上がっててほしいし、カッコよくあってほしいっていうのがずっとあるから。受賞したからには、演劇も岸田賞も、どんな手を使ってでも流行らせたいなって思ってます。
大石 めっちゃ演劇全体のことを考えてるじゃないですか。
蓮見 とか威勢のいいこと言ってますけど、僕は正直、演劇どっぷりでやってきたわけじゃないんですよね。お笑いの仕事も普通にやってるし、演劇作品だって、数そんなに観てるわけじゃないので。
お世話になってる「画餅」の神谷(圭介)さん、「玉田企画」の玉田(真也)さん、渋谷ユーロライブの小西(朝子)さんの3人に勧めてもらったのを中心に観てきたので、ある意味、偏ったものしか知らないっていうか。
大石 そうなんですね。私もいろいろサボってきたせいで演劇の知り合いはほとんどいないので、全然人のこと言えないですけど。














