「期待は見事に裏切られました」
いわれのない風評被害で居心地が悪くなったA子さんは23年6月、中学2年生で県外の中学に転校。
ちょうど同じ頃、一連の事案についての第三者委員会による調査報告書が提出され、いじめの事実が認定。
「学校は加害者側保護者とも十分にコミュニケーションをとりながらなすべき指導・監督を行うよう指示する必要がある」と指摘された。
「教育長は報告書の完成とともに、『加害児童への指導についての方針』を提出すると約束してくれていました。
加害児童に適切な指導が入れば、いじめ発覚後から続く悪口やウソの噂も止まり、娘がずっと望んでいた、もともと通う予定だった中学への転校ももしかしたら叶うのではないか。
そう信じていたのですが、期待は見事に裏切られました」(母親)
教育委員会は「加害児童への指導についての方針」を出すことはなく、加害児童が通う学校での指導も行わなかった。
そして、その理由について「(A子さん)本人に直接話を聞き、要望を明らかにしないと指導できない」と主張し続けたという。
「娘はいじめ発覚後に適応障害と診断されています。中学に入ってからも毎晩のように悪夢にうなされ、時に自傷行為に走るなど精神的に不安定な状態で、面会は難しいとずっと伝えていました。
しかし、中学の卒業間近になって娘は『教育長がそう言うなら、自分で話したい』と。これが自分の意見を言う、最後の機会と思ったのでしょう」(母親)
こうして24年3月29日、A子さんの通う中学校で、教育長との面会が行なわれた。
A子さんは今も加害児童からの悪口が続いており指導してほしいと願っていること、進学予定だった中学校へ戻りたいと願っていたことを切々と語った。













