マーケティングは「パズル」ではなく「レゴ」

「商品をつくって売る」「ヒットさせる」「広告をバズらせる」「ブランドを広める」……こうしたビジネスのさまざまな課題をクリアするために、企画・開発、デザイン、ブランド、広告、生産、流通、販売・営業、リサーチなど、実にさまざまな仕事が取り組まれています。そして、それぞれの仕事の現場で、マーケティングは使われています。

誤解してほしくないのは、「こうすれば必ず上手くいく」といった方程式があるわけではないということです。

ビジネスや仕事に「ただ1つの答え」なんてものはありません。答えの決まっていない課題に「自分なりの答え」をつくっていく。それこそが、仕事でマーケティングが使われる目的です。マーケティングの使い方次第で、自分なりの答えをいくらでも生み出していくことができます。

ビジネスも、仕事も、マーケティングも、「パズル」ではなく「レゴ」だと考えるといいでしょう。

何者でもない少女が「自分の歌」をつくり、歌い、SNSで発信し、紅白に出る…tuki.が体現した共感と感動を生むマーケティング_2
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デンマーク語の「よく遊べ」をもとに名付けられた「レゴ」は、1932年からあるデンマークのおもちゃ会社の商品です。部品を組み合わせて1つの形に完成させるパズルと違って、レゴは同じ部品を使いながら、家でも、車でも、動物でも、自由に何でもつくり出せることが特徴です。

想像力(イマジネーション)と創造力(クリエイティビティ)を発揮する面白さが、子どもから大人までを魅了しています。

マーケティングの面白さは、1つの答えを目指す「パズル」ではなく、自分なりの答えを自由につくれる「レゴ」の魅力に通じるものです。

そして、マーケティングも、子どもから大人までが面白く感じられ、使うことができるものなのです。

文/永井竜之介

マーケティング用語と解説

【SNSマーケティング】
SNS(Social Networking Service)を活用して商品やサービスを届けたり、広めたりするマーケティングのことで、会社だけでなく個人にも活用されています。

【クリエイター・エコノミー】
さまざまなクリエイターが、主にSNSでの活動を通じて、価値をつくり、収益をあげる経済活動の場のことで、SNS社会の普及とともに活性化しています。

【マーケター】
マーケティングの活動を行う人の呼び名です。マーケターは専門職のように誤解されやすいですが、この本で紹介するように、マーケティングには幅広い仕事が含まれます。だから、「仕事をする人」=「ビジネスパーソン」=「マーケター」と考えるのが適切です。

人の“行動”と“心理”が見えてくる 13歳からのマーケティング
永井 竜之介
人の“行動”と“心理”が見えてくる 13歳からのマーケティング
2026/1/26
1,650円(税込)
236ページ
978-4868380306

「つい買っちゃうってどういうこと?」
「スマホを見ていると、どうしてこんなに広告が流れてくるの?」


みんなが商品を買ってしまう行動、逆に商品を買わせる戦略、そしてそれらを含めた大きなビジネスの仕組み=“マーケティング”をやさしく、わかりやく、イラストと事例を交えて紹介しているのが本書です。
「どうしてポケモンは親子でハマるのか?」「考察で盛り上がり視聴率や売り上げが伸びるドラマやマンガの仕掛け」「安さよりも楽しさでお金を使う心理」など、言われてみると気になる人や世の中のカラクリが見えてきます。
子どもも大人も知っておきたい、ビジネスにも使えるお金・欲求・面白さにまつわる人の行動と心理の話が満載です。

【目次】
第1章 マーケティングってなんだろう?
第2章 ビジネスの種をつくろう
第3章 商品を売るために何をする?
第4章 商品はどうやって広める?
第5章 ブランドはどうして大事なの?
第6章 人の「つい買っちゃう」心理を知ろう

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