「ずっとエゴサしてます(笑)」
──居酒屋で飲みながらの取材って今までありました?
今泉力哉(以下同) いや……あまり記憶にないですね。昔1、2回くらいあったかもしれないですけど、そんなには。でも、ずるい取材ですよね。今ドラマの仕上げ期間なので普通だったら断るけど、飲めるなら……と思って(笑)。
──『冬のなんかさ、春のなんかね』には、飲み屋のシーンがよく出てきたということもあり。
多いですね。飲み屋もそうだし、とにかく食事のシーンが多い。全話見てくださってるんですか?
──もちろんです。SNS上の視聴者のリアクションも多種多様にみえますが、今泉監督もチェックされてるんですよね?
ずっとエゴサしてます(笑)。放送中も見てますし、1日5時間とか、もっとかな。電車で移動してるときも、仕事してる時間以外は永遠にエゴサしてます。寝てるときと仕事時間以外は、だいたい見てる。もう呼吸みたいなもんですね。
でもSNSのつぶやきは残さないって決めてるので、つぶやいてもすべて一定期間で消してます。いいねはめっちゃするけど、それもたまに取り消したり。炎上も怖いですし。2、3年前の投稿を前後の文脈なく急に掘られて、いきなり燃やされる、みたいなことも起きかねないので。自分としては、「(フォロワーなど)届く人に届いたらもう消す」ぐらいの感覚なんですよね。24時間ぐらい経てば伝わったかな、みたいな。
ちょうど昨日放送された回(第9話)のリアクションを見ていても、「登場人物もれなく嫌われてるな」って感じでしたね(笑)。知り合いからも「なんで文菜の浮気は許せるのに、ゆきおの浮気は許せないんだろう」みたいな感想が来たりして。視点の置き方次第で、情報の提示順次第で、こうも受け取られ方が変わるんだなって。
──視聴者の反応を見て、作品に反映させることはあるんですか。
物語そのものを大きく変えることはないですね。もう撮り終わっているので。ただ、編集の段階で「これは伝わり方がズレそうだな」と思った時に、補助線を引くことはありました。
今回だと、ダイジェスト版(Youtubeに公式にアップされている各話の短縮版)でテロップを足したところがあって。見ている人によって感想が分かれたほうがいいところと、そうじゃないところがあるので、後者だけ少しフォローした感じです。
具体的に言うと、第2話で文菜がエンちゃんをモデルに小説を書いているという部分。もちろんエンちゃんもそのことは知っていて、許可を得ています。それを、勝手に書いてる、と解釈してる人がいたので、文菜はそんなことしないよ、と。
大幅なテコ入れは物語を壊しちゃうので基本的にしないです。














