「税込3960円はかなり攻めた強気の価格だけど…」
ミャクミャク写真集でまず注目したいのは、この写真集が単なるキャラクタームックではなく、“グラビア写真集”という形式を前面に押し出している点だ。ミャクミャクといえば、当初は「気持ち悪い」との声も少なくなかった一方、万博会期中に人気が反転し、いまやグッズ展開やメディア露出をけん引する存在になった。
2025年10月には『AERA』が蜷川実花撮り下ろしによる表紙とグラビアを掲載し、「ミャクミャクの快進撃」を巻頭特集で扱っていた。今回の写真集は、その“ビジュアルとして見せると強い”という流れを、さらに一段突き詰めた企画といえる。
では、この写真集は売れるのか。グラビア誌編集者が分析する。
「爆発的なベストセラー写真集になるとまでは言い切れないですが、話題先行型の商品としてはかなり強いです。ファースト写真集としては、60万部超といわれている田中みな実1st写真集『Sincerely yours...』が税込1980円、30万部超の生田絵梨花1st写真集『インターミッション』も税込1980円。コロナ禍以降に紙の値段の高騰などがあったとはいえ、税込3960円はかなり攻めた強気の価格だと思います。
それでも、お渡し会が東名阪3か所で実施されるというのも、業界では珍しく、すごい力が入っていると思うので相当な予約数が入るのではと予想します」
背景には、万博そのものの盛況がある。大阪・関西万博の総来場者は延べ約2902万人、来場者アンケートでは「総合的に満足した」との回答が74.9%に達し、関連SNS投稿は約860万件にのぼった」
これだけの来場者とオンライン上の露出があれば、ミャクミャクというキャラクターに愛着や“思い出消費”の需要が発生するのは自然だ。写真集はその受け皿になりうる。
実際、関連出版物の数字も追い風だ。宝島社は2025年9月時点で、万博関連本が累計38万部を突破したと発表。あわせて発売されたミャクミャクのビジュアルブックも、会場スポット紹介やストーリー、イラスト集などを盛り込み、保存需要を意識したつくりになっていた。













