信頼できる相手と穏やかに暮らしたい
「独身者に対するサポート等、何か社会に望むことはあるか」という質問に対して、春日さんはしばらく考えた後、「独身手当」のようなものがあればありがたい、と答えた。
「婚活の費用など、出会いのための活動やサービス利用に使途を限定して使える独身手当のような制度があれば良いなと思います。世帯を持っている人には様々な手当が支給されますが、独身者には何も無い。特に男性は、パーティの参加費用が女性より高めに設定されていたり、デートの食事代などを負担しなければならなかったりと、出費が多い。
独身であることは自己責任のように言われていますが、恋愛や結婚に至るような関係性は、学校のクラスや部活、職場や趣味のサークルのような、お互いに時間・空間・目的を共有できる何らかのコミュニティがないと、そもそも発生・発展しづらいのではないでしょうか。
そうしたコミュニティがない状態で、いきなり婚活パーティのようなことをやって男女をマッチングしても、関係性は深まらないし、お互いに見た目や年齢だけで相手を表面的にジャッジして終わってしまう。
出会いが発生し、関係が発展する可能性のあるコミュニティに参加するための費用を独身手当として支給する、という制度があれば、今の倍くらいは、そうしたコミュニティのイベントなどに参加したいですね。そのうえで、1人の女性だけにお金を使って、信頼関係を積み重ねていきたいです。あちこちのイベントで参加費を浪費しても、誰とも関係性を積み上げることはできないので」
相手への信頼と関係性の積み上げを重視する春日さんとしては、異性と付き合ううえで本当に大事なのは「一緒に過ごす時間の心地よさ」だと考えている。
「婚活を続けていると、年齢や条件といった数字ばかりが前に出てきます。でも、この年齢になると、恋愛の駆け引きよりも、信頼できる相手と穏やかに暮らすことの方が魅力的に感じますね。
たとえ現実が厳しくても、やっぱり僕は結婚したい。それは、ただ『1人が寂しいから』ではなくて、『誰かと一緒に生きることで、自分の人生をもう一度新しくしたい』という思いなんです。婚活はうまくいかないことの方が多い。でも、これからも挑戦は続けます。
今僕は49歳ですが、50代になっても、まだパートナーを探し続けているかもしれません。でも、それでもいい。『誰かと出会いたい』という気持ちは、年齢とは関係なく、人としての自然な願いだと思うので」













