「昔は結婚していて子どもが2人いるんだ、離婚することになった」
子どもの心理につけ込んだ卑劣な手口はほかにもある。
「被害も1度きりとかではなく、中学生になってからも数年間にわたって繰り返されている子もいました。そのころには『性的なこと』と理解できるようになっていても、自身の被害を周囲に知られたくなくてどうしたらいいかわからず抱え込んでしまう。
中には塾の前で待ち伏せされたり、LINEで卑猥なことを送り続けられたりするなどストーカー的な被害に遭っている子もいました。
そもそも家庭の事情を抱えた子どもや、真面目な性格で約束を守りそうな子どもを標的にして『俺も昔は結婚していて子どもが2人いるんだ。でも家庭で揉めて離婚することになった。最後はお金を払って解決したんだ』という話をしてお互いの『距離感』を詰めていったんです。
私自身は去年の3月の段階ですでに疑いを持っていたのですが、まだ半信半疑で『もし間違いだったら』と尻込みしてしまった。もしあの時点で声を上げて訴えていれば、後の犯行は防げたかもしれないと思うと後悔と罪悪感しかありません」
卑劣な犯行が表面化した経緯についてはこんな証言がある。
「私が最初に聞いたのはある2人の子を持つママからの話でした。そのママが『木村先生がウチの子を触ってるみたいなんですよね』と言うので掘り下げて聞くと『寝ているときとか隣に来て(局部を)触ってきて痛い。あいつマジキモい』って。そのママさんのお子さんが勇気を振り絞って『お前なんか警察に捕まるぞ』と抵抗したところ、木村に『言ったらお前ぶっ飛ばすぞ』と脅されみたいで……」
重大なわいせつ事案を放置できないと感じたこの保護者は、木村容疑者に直接電話で問いただしたという。昨年4月のことだ。
「4月に木村に直接電話して『ある男の子から木村先生に触られていると聞いたけど』と問い詰めると木村は『僕は誤解されたくないから女の子には近づかないようにしている』と意味不明の誤魔化し方をする。私が『女の子ではなく男の子です』と何度説明しても、彼はずっとそう言い続けるんですよ。
それに男の子に対しての接し方について『愛情に飢えている子がけっこう多くてハグとかスキンシップを求めてくるんですよ』と言い出すので『スキンシップでちんちん触るのは違くないですか?』と問い詰めたら『ちんちんっていうか、まあ、ちんちんですね』とはぐらかされました。
この時はモヤモヤする思いはあったものの本人に『間違いだったら謝りますけど、次にまたこういう話を聞いたら園長にも話しますよ』と電話は切りました」













