「野田さんでも連れてきて選挙をやるべき」

立憲時代から党内事情を知る関係者は、

「急に選挙になったので候補者を見つけられなかったのは本当で、逃げたというのではないはずです。2区はもともと立憲民主党の組織自体がほとんどないんです。前回選挙の票も労組票と言われていますから。

でも高市さんにはぶつけるべきだった。誰もいないのなら野田さん(野田佳彦・中道共同代表)でも連れてきて選挙をやるべきだったと思います」

と話す。2区で戦わなかったことにわだかまりを持つ人はいるようだ。

中道改革連合(写真/野田佳彦氏SNSより)
中道改革連合(写真/野田佳彦氏SNSより)

いっぽう国民民主党も馬淵氏と同じ奈良1区に昨年の参議院選挙の奈良選挙区で14万票を集めた杉本葵氏(34)を立てたが、奈良2区では擁立を見送った。杉本氏は2区にある大和郡山市の市議も務めている。

なぜ2区には候補者を立てなかったのか、2月1日に奈良市に入った榛葉賀津也幹事長(参議院議員)にたずねると、

「候補者いなかったんだから。(杉本)あおいさんが参議院に挑戦して、引き続き衆議院に挑戦するんだから。1区でやりたいと。県連が決めたところでやる。出してない選挙区はいっぱいあるからね」(榛葉氏)

と答えた。

2月1日、奈良市内で街頭演説する榛葉賀津也氏(撮影/集英社オンライン)
2月1日、奈良市内で街頭演説する榛葉賀津也氏(撮影/集英社オンライン)
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奈良1区は自民党の前職・小林茂樹氏(61)や参政党の新人・黒川洋司氏(54)と共産党の新人・谷川和広氏(47)も立候補している。自民党筋によると、高市氏は終盤に小林氏の応援のため奈良1区を訪れる可能性があるが、地元に入る必要はないと考えているという。

「女性初の首相が奈良から出たことに“サナエちゃん”と呼ぶ地元の人は喜んでいます」と、自民党は支持しないという80代の女性までもが話す。無風選挙が本当に20万票の得票を可能にするとの見方も出ている。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班