「候補者を見つけられなかった」野党第1党が語る不出馬の理由

野党第一党も第二党も対立候補者を立てず前回得票率が7%弱しかない共産党の候補だけが立った選挙。

法隆寺に近い国道沿いに構えられた高市氏の事務所へ向かう道中、タクシー運転手の男性は「(高市氏が)事務所を構える必要があるの? 結果はわかっているから街は盛り上がってないよ」と話した。

奈良2区の候補者ポスター掲示板(撮影/集英社オンライン)
奈良2区の候補者ポスター掲示板(撮影/集英社オンライン)

天井まで応援の為書きがびっしり張られた高市氏の広い事務所で、関係者は「目標20万票? いえ、そんなこと考えていません。中道さんや国民民主党さんが候補者を立てなかった理由は向こうに聞いてください。私らは(候補者)本人がいない状態でやることをやるしかありません」と話した。

高市氏については、旧統一教会系の組織がパーティー券を購入したり、パーティ券購入者の一部を政治資金収支報告書で隠したりしたことを示す「裏帳簿」の存在が分かったりしたと1月29日発売の週刊文春が報じている。文春報道の影響を聞いても「全然わかりません」とだけ返ってきた。

奈良県斑鳩町にある高市早苗首相の選挙事務所(撮影/集英社オンライン)
奈良県斑鳩町にある高市早苗首相の選挙事務所(撮影/集英社オンライン)

中道の考えはどうか。党の共同選挙対策委員長を務め、今回も奈良1区で出馬している馬淵氏が1月31日に駅前に立ったところで声をかけた。

――奈良2区で中道が候補者を出さなかった理由を説明してください。

候補者を見つけられなかったんです。前回立候補した人は都合がつかず、代わる人を見つけられなかったということに尽きます。

――政権交代を訴える野党第1党が首相の選挙区に立候補者を出せなかったことになります。

政権交代を訴えているというのはちょっと違うと思いますけどね。いや気概はそうですが、訴えてるのは政策の実現です。

1月31日、奈良市内の駅に立つ馬淵澄夫氏(撮影/集英社オンライン)
1月31日、奈良市内の駅に立つ馬淵澄夫氏(撮影/集英社オンライン)

――出せなかったことに対し、有権者に一言あってもいいのでは?

そう言われても、立候補の意思を持つ方がいなかったらどうすることもできないですよね。選挙権、被選挙権は憲法で保障された権利で、それを強制的にやるってのは違いますもんね。僕らはもうやるだけのことはやりましたけども叶わなかったんです。