「維新の役割は済んでいる面もあります」
維新の吉村氏や、藤田文武共同代表は、高市総理と個人的な信頼関係を醸成しつつあるとされる。しかし、実は自民党内でそれに対する歓迎ムードは乏しいのだ。自民党の参院ベテラン議員はこう語る。
「そもそも維新との連立は、少数与党となった自民党が、公明党の離脱を受けて、国会の首班指名選挙を乗り切るために、組んだものです。もう役割は済んでいる面もあります。維新の掲げる、“身を切る改革”は高市政権の路線に反する、コストカット型の政策ですからね。
経済政策において、高市内閣政権が掲げる“責任ある積極財政”を進めていく上で、維新の存在はネックになる可能性がある。不祥事も多いし、連立をいつまでも続けるのは得策ではないのです」
維新と自民党の衆院選における選挙区調整の機運は、今のところ乏しい。高市政権は、昨年末に、国民民主党が求めていた、所得税の非課税枠「年収の壁」を178万円まで引き上げるなど、他党との連携も深めてもいる。
連立の先行きや、党としての将来展望が描きづらい中、金城湯池である大阪の議席独占だけは、なんとしても死守しておきたい――。衆院選に合わせた「出直しダブル選」には、そんな窮余の策という面もありそうだ。
取材・文/河野嘉誠 集英社オンライン編集部ニュース班














