麻生副総裁はカンカン…解散の後押しに黒幕の存在?
こうした中での突然の読売報道は、党内を動揺させた。自民党幹部の一人が明かす。
「鈴木俊一幹事長をはじめ、誰も何も知らず、高市総理の後ろ盾の麻生太郎副総裁もカンカンになっていたと聞いています。
総理の専権事項とされる解散権を充分に利用し、長期政権を築いた安倍晋三元総理は、解散に打って出る時は、幹事長はもちろん、議院運営委員長などへの根回しを怠らなかったのとは対照的です。高市総理のやり方があまりに異例で、党内が『本当にできるのか?』と色めき立った」
ちなみに、安倍元総理は自民党国会対策委員会の経験があるが、高市総理は政策調査会のイメージが強い。
高市総理と長年親交のある政界関係者は「誰にも根回ししないというのは、高市さんらしい。彼女は半径5メートル以内に、人を寄せ付けないようなところがあり、総裁選を手伝った女性議員の中には『なかなか仲良くしてくれない』と悩んでいた人もいた」と打ち明ける。
一方で、今回の判断を肯定的に受け止める声が少なくないのも確かだ。自民党の重要閣僚経験者は読売報道を受け、筆者の取材に「いい判断だと思う。やっぱり選挙のタイミングの判断は今井さんがうまい。麻生さんが怒っていたとしても、今の総理は高市さんですからね」と語った。
“今井さん”とは、安倍政権時代に総理秘書官として解散戦略に携わってきた、今井尚哉内閣官房参与のこと。永田町では、経産省出身の今井氏が、中国のレアアース禁輸の影響などを重く見て、高市総理や、木原稔官房長官らと水面下で調整を進めていたという話が出回った。
さらに高市氏に近い自民党のベテラン議員はこう語る。
「今井さんが『安倍総理だったら絶対に今のタイミングで解散を打つ』というアドバイスをしたんじゃないのかなという気がするけどね。私自身は大賛成。通常国会が始まって、予算委員会で2か月間、野党の追及を受けると何が出てくるかわからない。解散を先にやった方がいいのは間違いない」














