都心部でカラスが激減…ピーク時と比べて84%も減少
全国の鳥類研究者やバードウォッチャーなどが会員として所属する民間の研究グループ「都市鳥研究会」では、1985年から5年に一度、カラスの個体数の調査を行なっている。
調査は都心部で有数のカラスのねぐらとされている明治神宮(渋谷区)、豊島岡墓地(文京区)、国立科学博物館附属自然教育園(港区)の3カ所で行なわれ、昨年12月の調査では、カラスの数はピーク時の2000年と比べ、2割に減ったと同研究会の越川重治氏はいう。
「この3カ所の集団ねぐらは、東京の都心(23区内)にある最大規模のねぐらです。カラスは冬になると集団ねぐらに集まって夜を過ごす習性がありますから、この3カ所のねぐらに集まる数を、東京の都心(23区内)に生息するカラスの数とみなして、その変化に注目してきました」(同研究会・越川重治氏)
同研究会の調査によると、2021年の(2785羽)が過去最低数だった。2025年は前回比202羽増の2987羽だったが、ピーク時の2000年(1万8658羽)と比べると実に84%の減少となる。
「カラスの個体数の減少の決定的な要因は、大きく2つあります。1つはカラスの捕食者であるオオタカの都市進出で、自然教育園の集団ねぐらが2021年に崩壊したのは2017年より自然教育園内でオオタカが繁殖を始めたことが原因と考えて良いのではないかと思う。
もう1つの最大の要因はエサとなる生ゴミの量です。エサとなる生ゴミの量が多ければ多いほど、繁殖率が高まって個体数が増えていきます。1990〜2000年代ぐらいまでは生ゴミの量も多かったうえに、まだ何も対策されていませんでした。
カラスネットの設置やゴミの夜間収集によってカラスに生ゴミをあまり食べさせないようにした結果、個体数がどんどん減ってきたわけです。2021年が一番少ないのは、まさしくコロナの影響なんですよね。経済活動がほとんどストップして、飲食店から出る事業系の生ゴミが非常に少なくなったので、一気に減ってしまったんだと思います」(同前)













