「こんな残忍な事件が起こるとは誰ひとり思わなかった」
小原容疑者が勤務していた派遣型風俗店は、都内に数店舗を構える系列店の一つ。事件の舞台となった錦糸町店は在籍人数が70人を超える大型店で、東京23区から千葉県の一部まで出張する店舗だった。
「店は24時間営業しており『全裸コース』と『痴漢コース』の2種類に分けられていて、価格帯が2万円前後といった良心的でインパクトがある店舗でした。客の入りも多かったと思います。キャストはほとんどが20代で、昼間働いている子も多かった」(風俗ライター)
近隣住民によれば、この派遣型風俗店は数年前にオープンしたもので、それまでは別の店舗型の風俗店が営業されていたという。
「いかがわしい場所だとは認識していたけれど、赤ん坊がバラバラにされて冷蔵庫の中から見つかるなんていう残忍な事件が起きるとは誰ひとり思わなかったです。孤立してしまった母親も相当苦しかったと思うけど、産まれてバラバラにされた乳児が一番かわいそうだよ、誰が置いたかわからないけど1週間くらい前から花やお菓子が現場にお供えされるようになった」(近隣住民)
今回のような孤立出産による死体遺棄事件は、小原容疑者だけに限った話ではない。
2025年4月、北海道石狩市でアルバイト従業員の当時17歳の少女が、住宅の敷地内にへその緒や胎盤などが付いていた男児の遺体をボストンバッグに入れ遺棄したとして、北海道警に逮捕されている。
少女は調べに「自宅で出産した」と供述しており、「妊娠や出産を親に言えずどうしたら良いかわからなかった」と話していた。また、母子手帳は交付されていなかったという。
2023年には大阪で当時33歳の女性が、赤ちゃんの遺体をトートバッグにいれ、コインロッカーに遺棄した事件も起きている。
子ども家庭庁が設置する専門委員会によると、2003年から2023年の間で、生まれてすぐに殺害・遺棄されるなどした赤ちゃんは185人だった。
小原容疑者は数年前まで八王子市内の賃貸マンションで母親と思われる女性と二人で同居していた。「ほとんど付き合いのないお宅だった」と近隣住民は話す。
なぜ小原容疑者は孤立出産をし、そしてこんな悲劇が起きてしまったのか。事件の全容解明が待たれる。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













