東北時代に結婚と離婚を経験「やはりお仕事が好きなんですよね」
その後、岩手朝日テレビのリポーターになり、女性としての転機も迎える。
「東北時代に結婚と離婚も経験しています。その時に気づいたんです。私は誰かと暮らしを共にすることには向かないのだと。離婚後、改めて家庭に入るよりも仕事中心で動きたいという自分にも気づきました。
やはりお仕事が好きなんですよね。家庭よりも仕事中心で動きたいという欲が強くて、いろいろあって離婚しました。それは今年6月に出したCD付き写真集『MOTOKARA TOMOKA』に入っている『竹中物語』の歌詞にも書いているのですけど…」
数年間の東北時代だったが、その後、北から南へ大移動し、NHK沖縄放送局のキャスターとして入社。「正直に言うと最初はとてもシンプルで、『求人があったから』というのが転身の一番の理由でした」と打ち明ける。
「当時はもう一度自分をまっさらにして挑戦したい、という気持ちが大きかったと思います。結果的に沖縄は、仕事だけではなく、文化や歴史、人との距離感など、すべてが私の価値観を大きく広げてくれた場所になりました。NHK沖縄さんには7年お世話になりました」
NHK沖縄のキャスターとしては朝の5分のニュースのほか中継なども担当。
「その中で台風や災害報道、速報ニュースが入ってくることもありました。正しい情報を、放送を止めることなく視聴者に伝えるという共通の目的に向かって、みんなが同じ方向を向いていたあの緊張感と一体感は、今でも忘れられません」
また、沖縄という地で報道に関わる中で、欠かすことのできない「歴史」という面での学びもあった。
「アナウンサーとキャスターが一緒になって沖縄戦をテーマに朗読を行なう『朗読シアター』という会が年に一度開かれていました。戦争を体験したことのない私達が、声色を変えながらどれだけ戦争の体験談を伝えられるかを皆で考え、作り上げていった時間は、今でも心に残る大切な経験です」













