「滅びればいいのにこんな国」ボーナスの手取り減で怒りの声

大きな注目を集めたのは、とあるユーザーの投稿だ。

「今年夏のボーナスがね227万円だったの。で今回出た冬のボーナスが256万円。額面で。やったーと思って手取り見たら全く増えてない!!! なぜなら所得税が倍増してたから!!!!! 滅びればいいのにこんな国」

額面では30万円近く増えているにもかかわらず、手取りではまったく増えていないという。

しかもこの投稿には、「わかる」「自分も同じ」という声が殺到。同様の不満は他からも上がっており、冬のボーナスは喜びのムードよりも、むしろ怒りや虚無感が共有される場となっている。

冬のボーナスを嘆く人が続出(画像はイメージです/ Shutterstock)
冬のボーナスを嘆く人が続出(画像はイメージです/ Shutterstock)

実際、2025年の冬ボーナスには、例年以上に“手取りが減って見える”構造があった。昨年は定額減税が実施されていたため手取りが増えており、その反動で今年は税率が非常に高く感じられてしまうのだ。

SNS上ではほかにも、ボーナスの総支給が昨年より5万円多かったが、手取りは昨年より3万円減っていたという声も見られる。

加えて、社会保険料の負担増も続いており、とくに高所得層ほど影響が大きい。額面が数十万円増えても、税と社会保険料でごっそり削られた結果、「稼いでいるはずが手元には入ってこない」という印象につながっている。

そして、こうした不満が高まる中、「再分配」を巡る議論も一気に過熱した。ボーナスの手取り減少を嘆く声が広がる中、こんな投稿も大きな注目を集めた。

「『ボーナスで200万円も貰うような人からは50%くらい税金取れば良いのです』とかいう意見見てゾッとした。200万円の働きをしたのに受け取れるのは100万円ってそれだけでも怖いのに、赤の他人が『稼げたんなら、その成果を半分寄越せ。』って平然と言ってのけるって怖い。怖すぎる」

努力した分だけ損をしているように感じてしまう。自分の成果が半分持っていかれるような恐怖もある。こうした“やりきれなさ”が、今回の議論をここまで熱くしているのだろう。