事件を受けてミラコスタ運営会社の反応は…

事件の舞台となった宴会場は、広さが220平米以上あり、最大で200人以上が収容できる中規模の宴会場だという。宴会場の室料自体は10万円以下であるものの、これに1人あたり1万円以上するパーティープランや音響照明費などを加算すると総額は数十万円、人数によっては百万単位になる。そのほか、ディズニーキャラクターを40〜60万円ほどで会場に呼べるオプションもある。

また、ミラコスタは東京ディズニーシーと隣接しているホテルで、実際には誰でも出入りできるようになっており、入園時のように荷物検査をすることはない。

かつてディズニーランドやシーの年間パスポートを保有し、ミラコスタを何度も利用したことがあるというディズニーファンの30代男性はこう証言する。

「時間帯によるけれど、ミラコ(ミラコスタ)は宿泊予約していない人もレストランを利用できちゃう。夜遅くの場合などは宿泊確認を取ってからホテルエントランスに通すけど、レストラン利用の人もいるから宿泊確認を取らない時間帯があって、それだったら誰でも入れる。

館内のトイレとかも、泊まっていなくても普通に使う客もいますね。特に朝の、ディズニーシーの開園待ちをしているときに多い気がします」

ミラコスタの関係者が宴会場についても解説する。

「宴会場はロビー受付がある2階にあり、誰でも入れるようになっています。ミラコスタ自体、1階ではなく2階がメインロビーなんですが、宿泊客以外にもディズニーシーの利用客がロビーのソファーで休憩したりしています。

宴会場フロアに行く際には、特段、予約確認などはされません。また、宴会場の受付に今日何時からどこの部屋でどの団体様が使うかがパネルに表示されており、会場の特定は容易とも言えます」

ホテルミラコスタ(写真/読者提供)
ホテルミラコスタ(写真/読者提供)

オリエンタルランドの子会社で、ミラコスタを運営する「ミリアルリゾートホテルズ(千葉県浦安市)」の広報担当はセキュリティ対策について、

「出入りが自由なため、不審な行動をするお客様がいましたら、スタッフからお声がけをさせていただき、利用目的などを聞くようにしています」

とし、

「今回の事件をめぐっては、より安心安全な環境を届けることで、お客様の信頼を勝ち取ってまいります」

という回答のみに留めた。また、今後施設の警備などを強化するかどうかについても、回答を控えるとした。

ミラコスタは2日も大勢の人が利用しており、“刃物男”が逮捕されたことで、安堵の声が広がっていたが、宿泊者からは警備面の強化を求める声が多かった。

警備体制も万全なディズニーランドのゲート(写真/読者提供)
警備体制も万全なディズニーランドのゲート(写真/読者提供)

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班