「警察庁からの圧力がかかったと聞いています」

甲斐容疑者の逮捕をもって、愛知県警は変態教員グループのメンバーは全員逮捕されたとした。

一連の事件をめぐっては、今年の3月に名古屋市立小学校に勤めていた水藤翔太被告(34)=懲戒免職・器物損壊などの罪で公判中=が逮捕されたことをきっかけに、グループの存在が浮上した。

6月には、▼主犯格でグループの開設者とされている名古屋市立小学校に勤めていた森山勇二被告(42)=懲戒免職・性的姿態撮影等処罰法違反などの罪で公判中、▼横浜市立小学校に勤務していた小瀬村史也被告(37)=懲戒免職・不同意わいせつなどの罪で公判中=、の計2人が逮捕された。

水藤被告(関係者提供)
水藤被告(関係者提供)

その後、東京や神奈川、北海道と今回の岡山など5都道県で教員らが逮捕された。

「この事件では、当時の文部科学相が言及するなど国レベルでの話題となりました。警察庁からも6月の時点で愛知県警に、他のメンバーも逮捕するよう圧力がかかったと聞いています。

愛知県警は7月22日、熱田署に捜査本部を設置。生活安全部長をトップとしました。捜査員の数も70人超と異例の捜査体制の強化でした。スマホ解析をはじめ、SNSで隠語を検索するなど地道な捜査も行なっていたそうです」

なかでも一番罪が重いのは、前述したように小瀬村被告のようだ。

「主犯格でグループの開設者とされている森山被告はすでに釈放されているものの、小瀬村被告については10月29日に女児の体を触る行為を撮影したなどとして、性的姿態撮影処罰法違反などの疑いなどで5度目の再逮捕がされています。

再逮捕の回数から一番悪質だったとも言われており、逮捕されたほかの教員も含め、愛知県警は今後も厳しく余罪の追及をするとしています」

小瀬村被告(本人SNSより)
小瀬村被告(本人SNSより)
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その後の捜査では、主犯格の森山被告が、自身が開設したグループチャットにおいて、「これで自分が信用している教員メンバーは全員です。職業が職業だけに、絶対に表ではできない話ばかりですが、この場でいろいろ話せたらと思います」と発言したことがわかっている。

これまでに変態教員グループの被害にあった児童は35人以上もいるという。愛知県警は全容の解明を急いでいる。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班