90年代の渋谷系との接触

──先日も、フェス(パンと音楽とアンティーク)に出演されるなど、30周年を迎えて活動が活発になってきていますね。

小島麻由美(以下同) そうですね、パン屋さんがいっぱい出店している素敵なフェスでした。私はパン食べませんでしたが……。

──パン、お嫌いですか?

えっ! どうしてパン苦手って知ってるんですか?

──話の流れ的に……。

美味しいんですけど、食べ終わるとだんだん胸焼けしてくるんですよ。だからあまり食べないですね。グルテンとか、何か体質に合わないのかもしれませんが。だから、食べるときは胸焼けも覚悟の上で食べてますね!

2025年にデビュー30周年を迎えた小島麻由美
2025年にデビュー30周年を迎えた小島麻由美
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──そうなんですね……。デビュー30年という節目について、どのように感じていますか?

非常に濃い、いろいろあったなあ〜っていう気持ちですね。デビューした頃の私は、そんなに音楽に詳しくなくて。1000円で売っているような、オールディーズのベストCDみたいなのありますよね? ああいう音楽しか知らなくて、レコード会社に通うようになってから、いろんな人に音楽を教えてもらったんです。

キャロル・キングとか、ローラ・ニーロとか、デイヴ・ブルーベックとか。こんな素晴らしい音楽があるんだ! って、どんどん吸収していきました。

当時、流行っている音楽だと、ラヴ・タンバリンズとか、渋谷系が好きでした。

どこかつかみどころがない語り口も魅力
どこかつかみどころがない語り口も魅力

──小島さんと渋谷系というと、カジヒデキさんとの共演が有名ですが、スチャダラパーやTOKYO No.1 SOUL SETなど渋谷系周りのラッパーたちとも交流があったそうですね。

スチャやソウルセットは、声をかけてくれてうれしかったですね。ヒップホップの人って、常に新しいもの、面白いものを探してますよね。デビューしたての私のことも、面白いと思ってくれたんだったら、ありがたいですね。

私はそんなにヒップホップを聴いていた訳じゃないけど、やっぱりあの言葉のリズムはすごいですね。特にBoseクンは声も言葉もキレイに気持ちよく入ってくるような、一流の人だなと思います。