「○○込み」はハラスメントというアホらしさ
ピッチャーが肩肘を壊さないようにするにはどうしたらいいか。
① 下半身を強化し、地面を踏ん張り、股関節のひねりで強い力を生み出す。
② 体幹を強化し、下半身で生じた力を上半身に連動させる。
③ 正しい体の動きを反復練習し、肘と肩の運動を安定させ、持続力をつける。
今も昔も変わらない。時代も何もない。
走り込みをし、腹筋・背筋を強化し、投げる。それが基本だ。キャンプでは走り込みと投げ込みをしなければならないが、最近ではピッチングコーチが「走り込み」「投げ込み」を命令できない。なぜか。
「○○込み」はハラスメントになってしまうと言うのだ。
アホらしくて話にならない。
挙げ句の果てには、スポーツ新聞に「40球の投げ込み」などと書かれている。
そんな40やら50やらを「込み」と言うなんて、おかしいとは思わないのか。シーズンが始まれば、100球以上を投げるのだから、キャンプ期間中に200球、300球と投げ込む日がなければ、どうやって安定したフォームをつくるのか、疲れない体づくりができるというのか。
オープン戦だってそうだ。最近では終盤になっても先発投手が5イニングまで、場合によっては3イニングまでしか投げなかったりする。
試合数が少ないのもあるが、先発ローテを狙わせる投手には少なくとも7イニング、できれば完投できるように計画するのが当たり前だと思う。
先発投手は5イニングでいい、中継ぎ投手は1イニングでいいとなり、その結果、瞬発力だけ、力任せの投球スタイルになり、そして行き着く先はトミージョン(以下TJ)手術だ。