「I want to〜」を使うよりも効果的な理由

よく英語初級者の方に見られるのは、何か欲しい時にI want to~でお話しされているケースです。もちろんそれでも良いのですが、それは日本人にありがちな「察してほしい」成分が若干含まれた表現です。

一方でDo you have~,Could / May I have~を使うと、お店のスタッフさんが自分に何を求められているかが明確になるため、相手の対応や表情がガラリと変わってくるでしょう。接客がイキイキとしてくるはずです。

また、試着のポイントになるtryをあわせて使えば、

Could / May I try different colors?
違う色を試せますか?

といった、まるでネイティブが話しているようなこなれたフレーズすら使えるようになります。レストランで注文する時にも同じ構造が使えます。

英語圏の旅行先で「買い物や外食でやたら使い回せる」知っておいて損はない最強フレーズ_4
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簡単な英語でも早口で言われるとわからないことも

また、お会計をする時はたいていの場合こう聞かれます。

Cash or credit?(【お支払いは】現金とクレジットカード、どちらですか?)

一見すると、まさに中学英語といった簡単なフレーズですが、けっして侮ってはいけません。かなり早口で言われることが多いので、初級者の方は、「え? え?」と戸惑ってしまうこともあると思います。

同様に、マクドナルドやスターバックスのような飲食系のショップの場合、かなり早口で店員さんからこう言われることがあります。

Here or To go?
店内と持ち帰り、どちらですか?

「テイクアウト」というのは和製英語で、持ち帰りは英語で「To go」と言います。これ、海外旅行あるあるですが、かなり早口で言われるケースが多いので、知っていないと最初は聞き取れません。「ヒットゥゴー」とサッと言われる印象です。簡単な単語とは言え、あなどれませんね。ただ、知っておけば余裕を持って対応できますので覚えておいてください。

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中学英語でけっこう話せます。
高橋まき
中学英語でけっこう話せます。
2025/8/26
1,760円(税込)
320ページ
ISBN: 978-4763142405

「え? この英語力で話せるの!?」
──はい、話せるんです。

ネイティブにも話し方を教えてきた
「コミュニケーションの先生」が
すでに知ってる単語を
【とっさに使える神フレーズ】に
変えるコツを伝授!

・道で困っている旅行者に声をかけてみたい
・海外旅行をガイドさんなしでも自由に楽しみたい
・ボランティアとして外国人に接してみたい

長年、【英語が話せる人】になりたいと憧れてきたのに
「言葉がスッとは出てこない」
「単語が思い出せない……」
「文法も発音も、自信がない……」
なぜか日本人には尻込みする人が、とても多いもの。

そんな方こそ、この事実を知ってください!

「英語を話すために必要な知識は
すでに十分、あなたは持っています──」

そう、英会話なんて全然ムリ! と思っているあなたでも、
中学で英語を学んでいれば、
じつはもう“話せる側”に入っているんです。

そう言われても、信じられないかもしれませんが、
たとえば!
魔法のフレーズ「Like this(こんなふうに)」を使えば、
いろんな単語をスッと思い出せなくても
「道案内」から「ショッピング」まで、
堂々と英語で会話が続けられます!

日本人が英語を話せないのは、
勉強が足りてないのではなく、
ただ「本当の使い方を教わっていない」から。

本書は、アメリカ生活18年&英語指導歴4000人、
日本人がつまずくポイントを知り尽くした著者だからこそ書けた、
「英語が話せない理由」から抜け出す、超実践的なメソッドです!

「中学英語でも、けっこう話せた」
そう思える日が、もうすぐやってきます。


***目次より***
【リスニング編】
第1章 単語をたくさん覚えなくてもいい
第2章 口で話さなくてもいい
第3章 お行儀よく聞かなくていい
第4章 英語は全部聞き取らなくていい
第5章 1回でわからなくていい
第6章 スラッシュリスニングに挑戦しよう
第7章 海外は非日常と思わなくていい

【スピーキング編】
第8章 英語を話せる場所を見つける
第9章 「1回で伝わらない」を恐れなくていい
第10章 話したいことは「細切れ」で言えばいい
第11章 相手に話を盛り上げてもらえばいい
第12章 「受け身」を使わなくていい
第13章 英会話中でも「あなたはあなたのまま」でいい

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