両親から絶縁されていたが「ようやったのう」と褒めてくれた
――奈良市議会議員、当選おめでとうございます。今、どんな気持ちですか?
へずまりゅう(以下同) とにかくうれしいです。その反面、奈良市の看板を背負っているというプレッシャーが半端ないですね。当たり前ですが、歩きスマホをしないとか社会のルールとマナーを守り、炎上するようなことはしないよう細心の注意を払って行動しています。
これまでも街でヤンチャそうな若い世代には話しかけられていましたが、当選後は老若男女から「がんばってね!」「応援してる」とやさしい言葉をいただいています。それも尋常ではない数です。しかも奈良だけでなく、東京や福岡でも。
――これまで最も迷惑をかけたであろうご家族の反応はどうでしたか?
実は、両親から絶縁されていたんですが、今回、おじいちゃんのお見舞いをきっかけに帰省し、お父さんからは「ようやったのう。二度と人様に迷惑かけんなよ」と言ってもらえました。おじいちゃんにもいい報告ができたので良かったです。
――過去に二度の落選(参院山口区補欠選、東京都豊島区議選)を経験していますが、今回の選挙戦で弱気になったことは?
この1年間、奈良でシカを守るパトロール活動を続けてきました。その中で支援者ができ、街でも温かい視線を感じていたので、トップ当選を掲げ、強気でスタートを切ることができましたが、一筋縄ではいきませんでしたね。
今回の選挙戦ではほぼほぼ演説ができていません。選挙カーを自分で運転し市内を回り、ビラ配りとSNSだけで勝負しました。
というのも、演説をしようとするとなぜか、その場所に5名程度の年配のアンチの方々が待ち構えていて、大音量で私の声をかき消すのです。車で追いかけられることもありました。
演説場所は直前にしか公表していなかったので、スパイじゃないですけど内部情報をもらしていた偽の選挙ボランティアさんがいた可能性があります。
当選後にボランティア用のグループチャットに悪口を書き込んだ方が数名いたので怪しんでいます。もちろんすぐにブロックしましたけど。
演説が思うようにできなかったので、そのかわりにいろんな大学の学食にお昼ご飯を食べにいきました。大学構内ではアンチも浮いちゃうからか、食堂まではついて来ないんですよ(笑)。
学食はカレーだとか、メロンパンなど美味しいものが多くて、食事をしていると「へずまがいた! なんで?」となるので、近寄ってきた学生とスマホで写真を撮り、彼らのの質問に答えていました。