「下ネタをよく職員室で話してました」と知人が告白
集英社オンラインは今回、水藤被告をよく知るという男性に話を聞くことができた。水藤被告が2015年に赴任し、勤務していた小学校で職場仲間同士で“下ネタ”を話しするのを聞いていたという。
「水藤の勤務先だった小学校では、職員室で教師の下品な言葉が飛び交うことが珍しくありませんでした。特に男教師しかいない時は下ネタをよく話していた。
水藤の隣に座っていたA教諭とB教諭と水藤の計3人で、新人教師の胸がデカいとか、自慰のことを『自主練』と隠語を使って話をしていたのを見ています。そういう言葉を言い出したのは先輩であるA教諭がほとんどでした。水藤は人柄のいいところもあり、先輩の教師が言うことに同調するようなところが、会話の端々で見られました」
実際にどんな会話をしていたのだろうか。男性が続ける。
「A教諭が職員室で『昨日は学校帰りに公園のトイレで自主練した』などと話すと、水藤もそれに乗る感じで面白がって、『自分も家でしたっす』などと話したりしていたのが印象的です。
子どもの見た目を『あの子は可愛い』『あいつはブスだ』などと話していたのは不快感を覚えました。流石にその会話の中で水藤が“女児に興奮する”ような会話はしていませんでしたけど。しかし、このような会話が職員室で当たり前に飛び交う環境は通常ではあり得ないし、よくなかったと思う。こういった教師の質を高めないと、また同じ問題が起きるのでは」
名古屋市教委には一連の事件で100件以上の苦情の電話がきているという。
事件を受け、名古屋市教委は22日、市内の小中学校を対象に、私用端末での児童の撮影や、教室などへの私用端末の持ち込みを原則禁止する旨の通知を出した。また、学校の備品であるデジカメなどの利用について再度検討し、撮影機会を選定することを決めた。
異例の事態、愛知県警が捜査本部設置
変態教員グループの余波が日に日に大きくなっていくなかで、愛知県警も本腰を入れ始めている。愛知県警は22日、熱田署に捜査本部を設置した。増員をし、体制を強化して、事件の全容解明を進めているという。
愛知県警の関係者は、捜査本部の現場を語る。
「少年課だったり生活安全課が取り扱う事件で、捜査本部が設置されることはとても珍しい。愛知だけの話ではなく、文科相がこの事件に言及するなど国レベルの話になってきている。警察庁からも圧がかかってきているのも事実。捜査幹部もいま、記者らに情報を漏らさないと聞く」
ところが捜査は難航しているという。背景には、変態教員グループが使っていた秘匿性が高いチャットアプリが原因だという。
セキュリティ事情に詳しい関係者によると、「このアプリは電話番号の登録が必要ないためより匿名性が高く、警察にも特定されにくい。そのうえ、シグナルやテレグラム同様に、メッセージを送受信するさいに暗号化する機能もある」と明かす。
愛知県警の関係者は言う。
「もちろんスマホの解析を進めており、さらにSNSなどで隠語を使っているアカウントを片っ端から調べ上げたりなどしている。少なくとも3人以外のメンバーを一人でも逮捕しなければ、愛知県警のメンツが潰れる。それが最低限のノルマ」
愛知県警の本気度がいま試されている。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班