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ラブレターを勝手につくり男子に送った

「本当はもう忘れたい話なんです…ですが、ニュースやいろんなメディアで土岐菜夏が『マザー・テレサに憧れた』とか『平和に目覚めた』とボランティアをしていたと取り上げられ、また一方では彼女も被害者のような扱われ方をされていました。でもそれは違う。報復とかがあると本当に怖いのですが、自分が彼女から受けた被害の話で事件の本質がみえてくるなら…と思い、お話します」

ボランティアに積極的だったという土岐容疑者(店舗HPより)
ボランティアに積極的だったという土岐容疑者(店舗HPより)
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土岐容疑者からのいじめ被害を受けて今も、うつ症状に苦しむ同級生の鈴木陽子さん(仮名)が、6月8日、記者の直撃取材にこう証言した。
土岐容疑者については「きょうだい思いで平和運動に身を投じたボランティア少女が、成人してヤクザ男に引っかかって犯罪に引き込まれた」などのイメージが報道で先行していたが、地元周辺を取材すると土岐容疑者が元々抱えていた闇にたどり着いた。

「土岐が私の通っていた小学校の同じクラスに転校してきたのは、4年生の終わりごろでした。転校初日なのに物怖じせず大きい声でしゃべったり、よくわからないタイミングで笑ったりするので、横柄にも見える第一印象でした。『すごい子がきたね』と噂にもなったし、そういうタイプだったからか、クラスの中心的な人たちとすぐに仲良くなって、派手な女の子たち6人組でよくつるんでいました」

陰湿なイジメが始まったのは、5年生になってすぐだったという。

「5年生になり、私の名前をかたっていろんな男子宛にラブレターが届くようになり、他のクラスにまで出回るようになりました。それが何度も続くようになって、一時期問題になったことがありました。当然、それは私が書いたものではありません」
 

小学生の頃の土岐容疑者(知人提供)
小学生の頃の土岐容疑者(知人提供)

鈴木さんは出回っていたラブレターを管理していた担任教諭に頭を下げ、見せてもらった。殴り書きのような特徴のある文字は、明らかに土岐容疑者の筆跡だったという。

「放課後に先生とふたりきりで教室で見せてもらったんですけど、その場で『これは土岐の字です』と言ったとたんに、土岐がヘラヘラ笑いながら教室に入ってきたんです。『やっぱりバレてたんだ、字でバレるんだね』と言いながら。そのときの光景は、今思い返してもゾッとします。私が担任に教室に呼び出されたことも知っていたようで、担任もそれ以上言及しないで『もうわかったからアンタも帰りなさい』と何も動いてくれませんでした。

そもそもその担任は5年生になって赴任してきた高齢の女性で、土岐のグループの子たちに『クソババア』『息が臭い』とかなじられていて、土岐たちにはなるべく逆らわないようにしていたんです。この一件で担任のことも完全に信じられなくなってしまいました」