令和ロマン・くるま「自分たち以外で一番面白かったコンビ」 

—でもその力の抜け具合がよかったのかもしれないですね。

トシダ すべては結果論ですけど、そうなのかもしれないですね。一昨年M-1準決勝いけたときも、別に絶対M-1決勝行こうっていうわけでもなく、作ってるネタの延長でイケたっていう感じで。去年はけっこう真面目に漫才やりましたけど。

それこそ準々決勝の動画で目立てればいいかなぐらいの気持ちで、結果的に準決勝までイケちゃったんで。そのときもびっくりしましたね。あんなネタでいいんだ。

—令和ロマンのくるまさんが昨年のM-1優勝直後のインタビューで「自分たち以外で一番面白かったコンビ」としてスタミナパンさんの名前を挙げていましたが。

麻婆 去年、言ってくれてましたね。

トシダ 吉本系の芸人さんが名前出してくれるのって、ちょっと気持ちが違うのかなとは思いますよ。

麻婆 本当「M-1いくぜ!」って感じじゃないんで。

トシダ そういう欲出しちゃうと、逆に僕ら負ける気もするし。

麻婆 実際そうじゃないしな。

吉本興業の芸人からもこぞって気にかけられる存在になった
吉本興業の芸人からもこぞって気にかけられる存在になった

—今は、それこそくるまさんが自著に書かれていたような、M-1攻略法とかあるじゃないですか。ボケをこうするとか。

トシダ 理論ね。あんなんやりすぎですよ。

麻婆 難しく考えすぎ(笑)。

—「ほんち」のネタは急に降りてきたんですか。

麻婆 そうですね。僕はこういうことをこういう設定でやりたい、こういう言葉を言いたい、っていうのがたまにあって。「ほんとにう●ちしてます」ってちょこちょこ言ってたら面白いんじゃないか、みたいな。

トシダ ネタも文字で書いてくるわけじゃないんですよ。「こういう設定やりたくて」ってところからとりあえずやってみて、あれ急に言い出したと思うんですよね。適当に立ちでやってたら「ほんとにう●ちしてます」とか言い出した。

—どんな台本なんだろうと思ってました。

麻婆 台本ないです(笑)。

トシダ ライブで「太陽の小町」の(安田)一平さんが……

麻婆 「太陽の小町の一平さん」って急に言われても(笑)。

トシダ 名前出たら嬉しいじゃないか。一平さん、太陽の小町っていうね、男女コンビの一平さん。僕だって言うの恥ずかしかったんだぞ(笑)。

麻婆 一平さん、めちゃめちゃいい人。

トシダ その一平さんに「あのネタ、ツッコミが徐々にテンション上がっていくほうがいいんじゃない?」って言ってもらって、それでツッコミ方変えたの覚えてます。