中学でのいじめがつらくて風邪薬を大量に飲んで自殺未遂

中学校受験を経て、都内の某有名私立女子校の中等部に入学した元SDN48のなちゅ。「なちゅ=派手なギャル」のイメージが強いが、当時はおさげ髪に黒縁眼鏡をかけ、いわゆる「大人しい子」の見た目だった。 

中学時代のなちゅさん(画像/本人提供)
中学時代のなちゅさん(画像/本人提供)
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「最初は3人の女子と仲良くしていたんですが、私だけがハブかれて、入学して半年後には彼女たちからのいじめに遭っていました。学校で無視されたり、嫌なことを言われたりするのはもちろん、自宅に手錠やナース服のコスプレなどが着払いで届くんです。

その子たちが私の名義で買ってたんですけど、陰湿な嫌がらせですよね。お母さんが業者に一つ一つ電話して謝っているのを見て、すごく苦しい気持ちになりました」

それでも続くいじめについに耐えられなくなり、「死にたい」と風邪薬を大量に飲み、救急車で運ばれたことも。不登校気味になったなちゅに声をかけてくれたのが、先生から「仲良くしてはいけない」と言われていたギャル集団の1人だった。

「ギャルの子たちは休み時間、クラスではなく、渡り廊下にたむろしていたんです。そんな様子を見て当時、ギャルにはこわいイメージがあったので、あまり仲良くしていませんでした。でもその中の一人が話しかけてきて、私を渡り廊下まで連れ出してくれたんです。

一緒に話をしていたら、『竹川さん(なちゅの本名)、おもしろいじゃん!』って言って、仲間に入れてくれて。そのときに『あれ? 私、ギャルのこと誤解してたのかも』って気づきました」

自分も彼女たちのような女の子になりたいと思ったなちゅ。ギャルになるためにメイクを研究したり、渋谷に出かけたりするようになった。