大いなる人間賛歌

この夏のイチオシ映画! マントをたなびかせ赤パンをはいて、あのヒーローが帰ってきた。全人類と映画界の希望の星、笑えて泣ける『スーパーマン』_5
すべての画像を見る

『スーパーマン』(2025) Superman 上映時間:2時間9分/アイスランド、オランダ、クロアチア、フランス
監督・脚本:ジェームズ・ガン
出演:デヴィッド・コレンスウェット、レイチェル・ブロズナハン、ニコラス・ホルト 他

7月11日日米同時公開/ワーナー・ブラザース映画配給
©&TM DC ©2025 WBEI 
7月11日日米同時公開/ワーナー・ブラザース映画配給
©&TM DC ©2025 WBEI 

ヒーローの原点にして最高峰が、ガン監督の手によりリブート。宿敵ルーサー(ホルト)がしかける、SNSでの世論操作から最強の敵までの試練に対し、心身ともにボロボロになりながら立ち向かうスーパーマンを、コレンスウェットが18kgの筋肉をつけて熱演する。近年、ヘンリー・カヴィルが演じたシリーズでは、強さゆえの孤独に悩み惑う人間的な像だったが、ガンは、原作や80年代のクリストファー・リーヴの連作に近い、滑稽なまでに善良で、非道な目にあっても人間を信じて悪と闘うスーパーマン像を再生。笑いとクリエイティブなVFXを添えて、見終わったあとは明るい希望が胸に湧くサマームービーに仕上げた。赤いパンツも復活だ。