寂しい思いやお金のこと、仕事のことがチリのように積もっていって…
その一方で、山下容疑者は厳しい金銭事情を抱えていたようだ。
「山下容疑者はこの建設会社をクビになっているのですが、彼が辞めてから何社からも消費者金融から会社に電話がかかってきたそうです。彼と同じ職場で働いていた知人によると、今年になってからようやく、そういう電話がなくなったとか。山下容疑者が借金を払ったのか、新しいところで働きだしたのか、その後どうなったのかは知りません。
本人は『仕事を続けたい』と言っていましたが、ちょうどこの頃から私も疎遠になっていったので、結局その先、山下容疑者がどうしたのか、わからないんですよ」
結婚歴があり、子どももいたという山下容疑者。この知人は仲間でバーベキューをした時に、別の家族の子どもが山下容疑者になついていた姿が忘れられないという。
「本当によく遊ばせてやっていて、面倒見がいいって感じなんですよ。子ども好きだったんだと思います。確かにメンヘラ気質なところがあり、執着心は強かったかもしれないけれど、人を殺すとか、そんな風には思えない。
なんとなくではあるのですが、寂しい思いや、お金のこと、仕事のことがチリのように積もっていって、犯行に及んでしまったのかなって。私はそんな風に思います」(知人)
山下容疑者が今回の犯行に及んだ動機については、被害者2人のスマートフォンでのやり取りの内容に怒りを覚えたからとも伝えられている。
思い通りにならない生活の中、プライドを傷つけられたという理由で女性に暴力の矛先を向けたのだとしたら、あまりにも身勝手だ。何が彼を凶行に駆り立てたのか――。事件の真相解明が待たれる。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班