離婚をネタにする娘
――ひとり親であるために娘に苦労させてしまったことは?
離婚した当時は母親の話題にはあまり触れないようにしてたんですよ。だけどレイラは全然違って、学校で母親が出て行ったことをネタにしていましたね(笑)。
「笑わせようとしたのに友達全員に心配された」って言うから、僕も「ママをオチにして大丈夫?」って聞いたんですけど「だって、いないものはいないんだからグチグチ言ってもしょうがない」と堂々としていて。
それを聞いて、漫才でもネタにするようになったんです。まあ、レイラなりに結構キツかったとは思いますけど。
――男性ゆえに娘の子育てで困ったことは?
特段なかったですね。例えば生理とか始まっても僕はトレーナーだったから知識もあるし、レイラも特に恥ずかしがる必要もないって感じでした。
LINEで「ナプキン買ってきて」って欲しいナプキンのスクショを平気で送ってくるくらいで、僕、何回も買いに行ったんですよ(笑)。
下着だけは一緒に買いに行けないから、知り合いのママ友に頼んだけど、それ以外は父親だからって困ることはなかったです。
――ついつい傷ついてしまった娘の一言は?
ないかも。レイラが単独のインタビューでは「父親の精神年齢は小3」って言ってたけど、全く気にならない。確かに今も一番おもしろいのはウ●コとかち●ちんです(笑)。クレヨンしんちゃん見て爆笑しているし、そこはずっと変わらないでしょうね。
そういえば、彼氏とか恋愛の話は高校生の間はさせませんでしたね。僕が聞きたくないので「言うな」って言ったんです。
というのもレイラが小4か小5のとき「好きな子ができた」って言われて僕、ショックすぎてメシが食えなくなり、2、3キロ痩せちゃったんですよ。
そこでレイラもそういう話をしちゃいけないって察して、僕は僕で自分の彼女のことも一切言わないようにしてましたね。
――娘さんにパパの彼女を紹介したことは?
いや、このままだといけないと思って、レイラが高校を卒業してから当時付き合ってた人を初めて紹介しました。でもバレていたんですよね……。ライブの帰りに僕が彼女と歩いているのを見たらしく「あれ57じゃね?」「手ぇつないでキモっ」ってなったらしい(笑)。
だからうちは親子というより友達に近いかもしれないです。レイラも僕を年の離れたお兄さんみたいな感じって言ってましたし。